見出し画像

雨粒

雨が降ったり止んだり。
外に出るタイミングになると降りだすという日。

消化できない違和感。
まいったなぁ。
違和感がその風景に馴染んでいる時ほど気持ちが悪い。
目を凝らさないとわからない違和感。

気にしなければいい。
そんなことは気にしないでいるだけでいい。
そんなことはわかっているのに。

面白いことを考えないとだぜ。

この沸き立つ何か。
それを僕は大事にしようと思う。
小さな違和感はやがて僕には大きな違いになっていく。
誰も観ようとしない裂け目。気付かれない差別。
それはなんとなくスルーされ続ける。
僕は大事にする。
そこを大事にしない限り僕はそこに立てない。
違和感に気付く自分であれと願う。

いつの日からか。
すでに僕は鈍感になっているかもしれない。
もっともっと敏感だったのかもしれない。
それがわからないことだけが苦しい。
かもしれないばかりなのが切ない。

台風がいくつもいくつも生まれてる。
その千切れ雲が飛んできて、雨を運んできた。
やけに粒の大きい雨だった。


映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
題字 豊田利晃

「嘘ばかりの世界」だ
  「ほんとう」はどこにある

【上映館】
・2023年11月18日(土)より
ユーロスペース(東京・渋谷)
http://www.eurospace.co.jp/

出演
藤井菜魚子 河原幸子 広田あきほ
中野圭 織田稚成 金子透
安藤聖 樋口真衣
大多和麦 西本早輝 小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟
録音 高島良太 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希
制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

◆終映(特別限定先行上映)◆
・2023年4月15日(土)16日(日)※限定2日間
シアターセブン(大阪・十三)
・2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)※限定3日間
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
・2023年3月25日(土)~31日(金) ※限定1週間
K'sシネマ (東京・新宿)

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。