余所者
本日もまた凹むというか腹が立つというかやるせないというか。
そういう気分に包まれる日であった。
いや、そんなにネガティブな感じではないよ。
でもなんだろうか。この無力感というか、孤立感というか、いやそういうのでもないか。この感じ。
じゃあ、なにしてるのよ?みたいなこと。
仕方がないのか、それともなんなのか、わからないけどさ。
ちょっと考えてしまうよ。
一生、そのPDCAのサイクルの中でクルクル回ってればいいさ。
何かのクオリティは確かにあがるだろう。
けれどそれじゃなんにも発見できないじゃんかって思う。
まだ見ぬ世界は探さないとみつからないんだから。
グラリ。
地震で揺れた。
関東大震災から100年。
震源地もそれに近い。
忘れるなよってことなのかな。
懐かしい人にたまたま会うようなこともあった。
セブンガールズで録音助手の方。
3日ぐらいしか参加していなかったのにしっかり覚えていた。
えええ。こんな感じで会うとはと驚いた。
元気そうで何より。うん。
少しだけ話せたけれど良かった。
それから映画も観た。
スクリーンに埋没していく。
それだけで救われていく。
旅に出るのに近い。
旅人はいつだって、よそ者だ。
僕にはホームタウンなんかないのかもしれない。
どこにいたって、よそ者なのかもしれない。
漠然とそんなことを帰りながら考えた。
かと言って、今、どこかに落ち着きたいわけでもなく。
まだまだ暑い日が続く。
9月になったのに。
しらじらしい雲が夕方に呑み込まれていく。
頭の中に浮かんだ映像はスクリーンの中の「演者」だった。
この作品を見つけられないのだとしたら、それはどうなのさ。
何かがあるぞ、何かがあるぞ。
聞こえてくるあのカラスの声。
映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
題字 豊田利晃
「嘘ばかりの世界」だ
「ほんとう」はどこにある
【上映館】
・2023年11月18日(土)より
ユーロスペース(東京・渋谷)
http://www.eurospace.co.jp/
出演
藤井菜魚子 河原幸子 広田あきほ
中野圭 織田稚成 金子透
安藤聖 樋口真衣
大多和麦 西本早輝 小野寺隆一
撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟
録音 高島良太 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希
制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき
【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。
家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。
やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。
◆終映(特別限定先行上映)◆
・2023年4月15日(土)16日(日)※限定2日間
シアターセブン(大阪・十三)
・2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)※限定3日間
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
・2023年3月25日(土)~31日(金) ※限定1週間
K'sシネマ (東京・新宿)
投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。