前が見えなくて、逃げたい時こそ最善の手を続けること
「実力を早く身に付けて、専門性をもってチームに貢献したい」「最高のチームを作ってチームで大きなことを成し遂げたい」そんな想いを入社当時から強く持っていた。社会人二年目に突入し、あるプロダクトの全体を見るようになった今でも、その想いは強まるばかりである。
ただ、新規事業を未経験で挑戦していると、つらいことばかりだ。わけのわからないくらいレベルの高い要求に答えながら一つ一つ仕事をこなしていくこと。愚直にやっても自分の実力が足りなすぎて、周りを振り回していること。自分の実力が不足しているがために、周りの力を活かしきれていない現実。仕事を片付けても片付けても終わった感じがしない日々。そして、開発したプロダクトを使ってくれるお客さんがまだいない中で、顧客獲得のために頭を悩ませるといったことなどなど。もはや終いには、疲れた感情すら
出てこなくなっていた。
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そんな日々に忙殺されていた中でみたあるnoteにこんなことが書いていた。
........そんな日々で身に染みたことがある。ビジネスに直結する要素に向き合う重要性だ。周りから嫌われようが、休日がなかろうが、ビジネスが伸びないと事業として存続ができない。努力とか関係ない。ビジネスで負けたら事業は消える。この「事業を消さない」「チームを消さない」「ユーザーを裏切らない」が心の芯に深く刻まれている。どんなに成功してもいつも不安だ。福利厚生よりも楽しいランチよりも、ビジネス目標を達成した一体感でしか強固な組織を作るイメージが湧かない。
「成長産業で消えない消さない」 |サムヤマザキ||note
https://note.mu/yamazakiz/n/n84f744a6a824
この言葉を読んだとき、自分は今逃げ腰だったのかもな、と思った。
結局、ビジネスを成長させること、このことに向き合いきれておらず、安易に考えずに日々のタスクをこなすことに追われてしまっていた。そして、今できる中で最善の手を信じて打ち続けることに迷いが生じていた。余裕がなく、ぶれていたのだ。
事業分野に関心があるとかないとか、頼れる先輩がいるとかいとか、自分の実力があるとかないとかは関係ない。顧客に価値を届けることだけを考えるのだ。そして常に改善し続けるのだ。この道が楽ではないことはすでにわかっている。でも、それでもやりたいのだ。
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「成功するCEOの秘訣は何か」とよく聞かれるが、残念ながら秘訣はない。
ただし、際立ったスキルがひとつあるとすれば、良い手がないときに集中して最善の手を打つ能力だ。逃げたり死んでしまったりしてしまいたいと思う瞬間こそ、CEOとしての最大の違いを見せられるときである。
『HARD THINGS 答えがない難問と困難に君はどう立ち向かうか』
施策を考える時に、良いと思える手が見つからなくても、判断を保留にせずに今打てる最善の手を選択して行動する。選択を続けて、行動をしていくことでしか、ビジネスは成長しない。止まっていては、落ちるばかりで決して成長しないのだ。
だから、今日も意思決定をして、自分を信じて行動する。