ビザスクで#マーケティングトレース
今回、マーケティングトレースをするのは、2020年3月に上場した株式会社ビザスクです。
株式会社ビザスク
株式会社ビザスクは2012年3月に創業し、ビジネス領域特化のナレッジプラットフォームサービス『ビザスク』と『ビザスクlite』を運営しています。また、新規事業創出や組織開発に関するコンサルティング業務なども行っています。
ミッションには、「知見、挑戦をつなぐ」を掲げ、世界No.1のナレッジプラットフォームとして組織、世代、地域を超えて、知見を集めつなぐことで、世界のイノベーションに貢献することを目指しています。
2020年3月10日には、東証マザースに上場しており(公開時初値1310円、現在4,545円)、2020年2月時点では取扱高15.6億円を出しております。
今回のマーケティングトレースで扱うのは、ナレッジプラットフォーム『ビザスク』です。
ビザスクとは
*第2四半期決算説明資料より抜粋
「ビザスク」は、特定分野に対して専門性を持ったアドバイザーと企業をつなぐマッチングプラットフォームです。
企業は、アドバイザーに対して、ビジネスのアドバイスや調査依頼などを「スポットコンサル=1時間インタビュー」という形で依頼することができます。(なお、インタビュー以外にもオンラインアンケート調査や業務委託、プロジェクト支援などのサービスも)
企業がアドバイザーに対して支払う謝礼金のうち、数十%をサービス利用手数料として獲得します。(案件により異なる)
なお、専門家の他に、ユーザーインタビュー目的で活用している企業もいます。
当社ではビザスクをユーザーテスト・ユーザーインタビュー・エキスパートインタビューの被験者集めで活用し、マーケティング戦略・施策の立案に役立てています。(引用:1028 マーケティング活動にビザスクを活用する方法)
ビザスクの売上KPI分析
マッチングを代行する対価に法人が支払う手数料を獲得するビジネスモデルなので、KPIは上のようになりそうです。
もちろん、マッチングプラットフォームになるので、法人の獲得だけではなく、一般ユーザーの獲得も法人顧客数や顧客単価に影響してくるでしょう。
2020年2月時点で、法人クライアント数は、485アカウント。顧客単価は2.5(百万円)となり、取扱高は、1,227(百万円)でした。
*決算資料より
また、アドバイザーと法人登録者のアカウント数をあわせた「国内登録者数」は、以下のグラフのようにきれいに伸びております。
ビザスクのマーケティングトレース
ここから、マーケティングトレースのフォーマットに沿って
ビザスクの分析です。
①外部環境分析
補足:外部環境としては結論、自社にとってプラスな状況がうまれているのかなと思います。理由としては、
・個人としては、働き方改革でこれまで副業できなかった人たちが副業できるようになっていること。また、リモート会議ツールの繋がりやすさが改善し、オンラインで場所を気にせずどこでもアドバイスできる環境が整ってきていること。
・企業としては、AIやIotなどのテクノロジーの変化が激しいため、すべてを自前主義で対応するのが難しく、提携や一部委託などを行う必要がありそうなこと。
などです。
②競合分析
③ターゲティング/重点顧客
④ポジショニング
⑤マーケティング・ミックス
⑥成功要因
要因②の補足ですが、利用者数が増えれば増えるほど、専門家のデータベースが充実し、マッチング数も上がっていきます。マッチング数が上がっていくと、検索データやマッチング満足度などのデータが溜まっていき、検索精度が上がり、マッチング効率が上がり、収益率も上がっていきます。
⑦マーケティング仮説
❐新規事業開発時の周辺ニーズとのセット提供。
例えば、STARTUP向けの他のソリューションとセットにした「ビザスク for Startup」
これは、新規サービスを開発する際に必要な会計サービスや労務サービスなどを展開している企業と協業し、StartUp応援プランとして提供するプランの開発です。(初回利用時、手数料◯%にオフなどのメリット提供)
現在、ビザスクではメインの顧客層が大手企業層に偏っているように見えたので、中小・スタートアップの法人アカウント数を増やしていくために、以上のような施策があるのではないかと思いました。
また、スタートアップでは、新分野やスキルの開拓をしている層も多いため、アドバイザー層としても、利用できるのかなと思います。
以上です。
以下に関しては、深堀り不足だったので、継続的な調査が必要そうです。
・今後展開する海外市場における強み
・取り扱いカテゴリー数と拡大方法
継続してマーケティングトレースします。