エコロジー・リーディング開発中

東京学芸大学附属小金井小学校で、文学の授業実践の研究を行っています。
現在「エコロジー・リーディング」という言葉で自分の実践を表現してみようと考えています。

これは山本貴光氏の「文学のエコロジー」という著書に着想を得ています。
「エコロジー・リーディング」では、物語を、登場人物が生きている世界を含めて観察することを大切にします。そのためには、省略を積極的に補う必要があります。物語世界は膨大な省略から成っているからです。
このことは、主観的な読みを発生させる危険がありますが、そのことに自覚的であるならば、そのリスクを避けつつ、思わぬ発見をもたらすことがあります。
普通に読んでいくとつながらないような要素どうしが、省略を積極的に補っていくことでつながり、深い読みが顕現する…これまでの実践で、そんな素敵な瞬間にたくさん立ち会ってきました。
この実践知を「エコロジー・リーディング」としてまとめ、たくさんの子に、物語を読む面白さを味わってほしいと願っています。

授業参観、研究協力等、積極的に受けます。
yonoda11@u-gakugei.ac.jp  までご連絡ください。