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超純氷のちょっと変わった使用例をご紹介します


とある工場にお邪魔しました

当社の超純氷をちょっと特殊な用途でご使用頂いてるお客様の工場にお招きいただき、実際に当社の角氷(かくひょう-130キロ以上の氷柱)を工場の工程において使っている様子を見せて頂きました。

角氷(かくひょう-130キロ以上の氷柱)

この工場では、熱を持った機材を冷ますのに氷を使って頂いているのですが、従業員の方が角氷を自らノコギリで、手作業により工程に使えるサイズまで分割して使用していました。

この作業を行っているベテランの従業員の方が、まるで氷屋の職人のように氷の切りやすい方向(氷の目と呼ばれています)を見極め、極めて短時間で氷の切断を行っていたので、当社一同は非常に驚き、感服しました。

氷屋も驚き。氷の切断技術

角氷はノコギリさえあれば簡単に望みのサイズへ切断できるというものではなく、適切に切りやすい方向を見極めて刃を立てようとしなければ、斜めやギザギザに切れてしまったり、場所によってはなかなか切断できず刃が立たないこともあります。

また角氷は130キロ以上もある上に、適切な掴み方をしなければ滑るため、足の上などに落としてしまえば大怪我の原因にもなりかねず、扱いには細心の注意が必要です。

氷屋に勝るとも劣らないノコギリ捌きで角氷を分けていました

案内してくださったベテラン従業員の方は、これらの注意点を問題なくクリアした上で、瞬く間に角氷を使用に適切なサイズまで切り分けていたので、その技術力の高さが伺えました。

使う氷の量は季節により異なるそうですが、夏場では1回の工程で角氷を5本ほど切り分けることもあるそうです。

工場内での氷の使い方

工場では角氷を保冷シートに包んで、室外で一時保管していました。
冬場であればこのような状態でも数時間、状態を保つことできます。

季節にもよりますが保冷シートに包めば角氷は外でもあまり溶けません。

単結晶のサイズが大きく規則性が整っている当社の氷は、ターボ製氷の氷と比較して氷内部の温度分布のバラつきや、融けるときの熱の伝わり方に微妙な差異が生じるので、温度上昇が遅くいつまでも低温状態を保っています。

これは外気から奪う熱が、ターボ製氷の氷の場合は、外周の融けと内部の温度上昇に作用するのですが、当社の角氷は外周の融けに作用する割合こそターボ製氷の氷と比べて多いのですが内部の温度上昇は非常にゆっくり進行するため、急激に融けたりせず長時間温度を一定に保てるからです。

実は化学反応にも氷は使える

ご見学させて頂いた工場では化学薬品を扱っていたのですが、化学薬品は扱う上で温度管理が非常に重要になるものです。

例えば染料を生産してる化学工場では、ジアゾカップリングという反応の際に氷を使っています。

ジアゾカップリングを行い目的のものを作るには、熱すぎても冷ましすぎてもいけない0~5℃という際どい温度を保っておく必要があります。

5℃を超えてしまうと、分解して爆発的な反応を起こしてしまうので、この反応は氷浴という方法で氷で冷やしながら行うのが一般的なのです。

温度を保つ上で、氷は熱エネルギーとして潜熱を溜めていても、融け終わるまで0℃を保つので最高の保冷剤といえます。

氷の様々な用途、需要に応えます

氷のご相談は何でもお伺い致します。
是非、小野田商店までお気軽にご相談ください。


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