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ムーミン谷のなかまたち シーズン3 第2話 あらすじと感想

令和アニメ・ムーミン谷のなかまたち 28話(シーズン3 第2話)「ムーミントロールの大冒険」
Moominvalley Season3 EP2 Moomintroll's Grand Adventure


・公式予告編


・あらすじ

ムーミントロールは浜辺に漂着し、スノークと出会う。「冒険家」としての自負心から、つい巨大イカと格闘したなどとスノークに噓をついてしまう。噓を撤回する機会を見つけられないまま、谷のみんなに自慢話を披露して喝采を浴びるムーミントロール。しかしそれをよく思わない人物が一人いたのだった……。


・英語理解度
1回め(字幕なし):25~30%
2回め(英語字幕あり):85~90%

字幕ありで見ても意外と分からないセリフが多い。分からなかったセリフ部分は全部で15~25か所ぐらいか。


・感想
はい、第2話はムーミントロールが主人公です。
彼の冒険はどうなる?という話ですが、実はシーズン2の内容をかなり忘れてて、なぜ彼が一人で冒険に出たのか全く記憶になくて彼の動機がよく分かりません。
が、とにかく彼は冒険を求めていたと納得することにしました。理由はだいたい想像つきますから、まあシーズン2は後で見直すことにします。

今話ではスノークが初登場です。
平成ムーミン同様に前髪があり、眼鏡をかけていて、発明家という設定。
実は現在のヨーロッパにおけるムーミン人気は平成ムーミンが火を付けたと言えるので、欧州においての平成ムーミンへのリスペクトというか影響度合いは意外なほど高く、当の日本人がそれを目にするとちょっと不思議な気分になります。

例えばフィンランドのムーミンワールドは平成ムーミンがヒットしたからこそ、その影響でオープンしたものですし、パーク内には平成ムーミン発の人気キャラ、アリサもいます。
ムーミンワールドにはアリサのハーブガーデンも存在するんですよ! アリサファンなら一度は訪れてみたいですね! 詳しくはムーミンワールドの公式HPをチェックです!

そして今話に登場のスノークです。
平成ムーミンの放送は約30年前。恐らく令和ムーミンである本作のスタッフたちには、子供の頃に平成ムーミンを観て育ったという人も少なくないのではないでしょうか。
あるいは平成ムーミンを観て育った現在大人のムーミンファンを取り込もうという意図から…それ故のスノークのキャラ設定の引継ぎかもしれません。
いずれにせよ欧州における平成ムーミンの存在感の大きさをひしひしと感じますね。日本人としては興味深いです。

さて、そんなスノーク登場の今話、

やばい、最高に面白い!
完全なオリジナル回なので、話の向かう先が分からないのが面白いです。
え、どうなるどうなると気になる展開に引っ張られて見てゆくも、先が予想できないままどんどんストーリーが進み、気づいたら見終わっていて、振り返ってやっとああ話のテーマはそれだったのねと。
見てる間はただ夢中で画面に釘付け状態。その奥の制作者の言いたいこと、これが素晴らしいです。


で、これより先ネタバレあり。注意です!


ムーミントロールが冒険を欲していた理由、それは存在意義ですよね。
ムーミンパパが自分の存在意義を求めて灯台に引っ越したように、ムーミントロールは自分の有りようを探していた。そして冒険家として迫りくる艱難を乗り越える、そんな自分を理想としていた。

でも本当のところはそうではなかった。
ムーミントロールにとっての一番重要なこと。自分の生き方、毎日の過ごし方、居場所、求める相手。
本来の自分、ムーミントロールとは何者か。そこに切り込んだ今話は、第2話にしてシーズン3の最高傑作では?と思ってしまうほど完成度高いです。

っていうかもう結論出しちゃっていいの?って思います。第2話で答えを見つけ出しちゃったらこの先どうストーリーを転がしていくねんって心配になるほど。それぐらいよくできた解答を制作者は探し当てており、突っ込む部分がないほど完成されていて逆につまらないくらいです。

本当の勇気とは何か?
ムーミントロールの真のお相手とは?
彼の帰属する本当の居場所とは?

これらに答えを出しちゃって、ホントこの先どうストーリーを運んでゆくのか…。いや俄然この先が楽しみになってきました。先が気になるくらい面白い、素晴らしい回でした。


・おすすめ度
★★★★★

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