完結編 ”帰京” 福岡から東京まで車を運ぶ旅#9
4日目の後半。豆腐懐石のランチを食べて付近をお散歩。八坂神社の入り口を通りがかる。
なんて素敵な建物でしょう。この立派な門を少しのぞいてみる。中の建物も一見して歴史を感じる。
門のところにいるお店の名前が染め抜かれたおじいさんから話かけられた。
「うちの割烹は、わりあい古くからやってるんですよ」
「へえ、いつ頃からやってるんですか?」
「室町です」
もう、ネタみたいなやり取りですよ。京都の老舗をなめちゃあいけません。江戸を超えて室町ですよ。
で、お値段を念のため確認してみると、なんと、一万円で食べられると!!
京都の超老舗の懐石が!?ちょっと怪しいくらいですけど??
しかし、出会いに照れてはならないのだ。
「今日の夜って席は空いてます?」
と尋ねると、実に機敏な動きで建物の中に確認に走る。さすが老舗。
帰りの新幹線の時間があるので、早めの時間に予約。とはいえ後3時間はあるのでいろいろと散策して、再び中村楼へ。
お庭が見えるカウンター席をおじさん二人で独占。20人くらいは入れるお部屋ですが、私たちだけです。
ここでも、今年はやらせたいこの表情を。
お酒は京都伏見の大吟醸です。吟醸香が実に上品で、華やか。
焼き物も素敵。西京味噌は最強味噌。
お野菜が美味しい。上品な味付けだけど、素材のうまみが濃いので食べ応えもありますわ。
ハマグリ、めちゃでかい。お出汁の凝縮っぷりがえぐい。
炊き立ての土鍋ご飯。もちろん京都のお水で炊いている。
もう、お米だけで無限に食べられる。甘い。ドーピングしたように甘い。最高のタイミングに炊き上がって、蒸らしがあがるように計算されつくしている。なんて贅沢なのでしょう。私たちのためだけに炊いてくれたごはん。
果物。かんきつのゼリーが、なんかいいやつなんですわ。
最後におしゃれひし形スイーツと薄茶。素敵やん。
そして、日が暮れてお庭の表情が変わる。
こんな素敵なカウンターを貸し切りで食事。贅沢すぎます。
そして、京都駅で新幹線までの時間をコーヒー屋さんで。
とまあ、こんな感じで帰宅しました。
アルピナB3カブリオはいろいろ手を加えるし、そもそも修理もしなければならないので、その様子も今後は公開してきます。
9回にわたってお読みいただき誠にありがとうございました。他のコンテンツもぜひお読みください。できれば感想などもいただけるとうれしいです。