クロスオーバーステップ
先日、息子が某遊技場で何気なくクロスオーバーステップを踏んでいました。
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おや?と思い他の子供たちも観察していたんですが、多くの子供が走っているときに正しいスラロームステップを踏んでいました。これが運動神経ある無しでは無さそうな所も、なかなか興味深かい点でした。
ま、みんなうちの子ほど、急激な方向転換に際して正しいステップを踏んでいませんでしたがね!(親バカ発言、笑)
子供たちって何の先入観もなく、走りたい方向に全力で走っているだけなんですよね。ただ全力で楽しく走りたいだけ。全力で走り抜けたいから、スピードを落とさないために勝手にステップを踏んでいるんです。
楽しいから全力で走り抜けるって、スポーツではものすごく大切なことです。楽しいから上手くなりたい、そこから向上心が生まれる。僕はそれを疑いません。なんせ、水泳指導でそのような子供を数多くみてきましたから。
でも、僕たち運動指導者は選手が全力で走れないから、それを改善するためにテクニックを指導したりしているんですが……子供たちがここまで自然にそのテクニックを身につけているっていうのは、なんだかなぁと少し脱力してしまいますけどね。
とはいえ、そこに指導のポイントもありそうで、不審者として通報されそうなレベルで息子や他の子供たちを凝視してしまいました(笑)
ただ、さすがにクロスオーバーステップでの方向転換を明確に行っている子供は、息子以外にはいませんでした。息子の場合は少し特殊で、僕と追いかけっこしている中で僕が脚をクロスオーバーさせることが多かったので、それをマネしてクロスオーバーステップを使っているって感じです。
となると、クロスオーバーステップはテクニックとして自然には発生しづらい、ということでしょうか。自然発生的な部分と誘導していく部分と、そこをどう指導に落とし込むかも重要な部分になってくるでしょう。
さて、クロスオーバーステップですがーー
そもそも、なぜ脚をクロスオーバーさせる必要があるのでしょうか?
別に、反復横跳び的なサイドステップでも良いんじゃないですか?それがダメな理由はなんですか?
答えは簡単です。横に移動するために、
「一歩目を力強く踏み出すため / 急激な減速が必要なため」
だからです。急激な加速・減速を基本としたステップだということです。
なので場面によっては、クロスオーバーステップではなくサイドステップでも良いでしょう。
ではどの場面でクロスオーバーステップかサイドステップにするのか。それはその場でのチョイスになるので、明確なことは言えません。ただ、適切な場面での適切な出力発揮となると、おのずと選択肢は絞られてくると思います。
例えば、僕は格闘家でもあるのでクロスオーバーステップを使う場面は少ないですが、それでもクロスオーバーステップのような足運びが必要な場面もあります。
走ることが多い競技では、その割合は多くなるでしょう。
相手を抜く、追いかける。ボールを追う、回り込む。
速度を落とさずに曲がる。急激な角度変化を伴うターン。
などなど……
様々な競技において、必要な場面は必ずあると思います。
そのクロスオーバーステップのポイントですが、
・横に走る。
・進行方向側の脚で加速。
・横に走るから、後ろ脚がクロスオーバーする。
・止まるのは、進行方向的に後脚で(僕たちムーブメントコーチは前脚と解釈しますが)。
の4点です。
この4点を押さえておけば、
・どのような目的で、どのような場面で、
・クロスオーバーステップを使うのか、
・もしくはクロスオーバーステップを使わないのか、
それを判断できると思います。
今回はここまでにしておこうと思いますが、今後どこかでクロスオーバーステップの格闘技応用編を書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
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