【魚座】海王星の考察【29度】
皆さま、ご機嫌いかがでしょうか。
2024年7月2日の海王星逆行を前に、海王星について考察していきたいと思います。
【海王星とはなんぞや】
占星術に興味のある方なら
木星・ラッキースター
土星・ガマン星
天王星・変革の星
冥王星・破壊と再生の星
すぐにこんなイメージが湧くのではないでしょうか。
しかし…『海王星』についてはどうでしょう。しっかりとイメージできますでしょうか。
イメージできない…というより「イメージしようとしたことがない」というのが正解かもしれません。
それが「神秘」や「カオス」を司る、海王星の海王星たるゆえん…のような気もします。
私が時々勝手にやっている偉人鑑定においては、芸術で歴史に名を遺す方々は、海王星が美しい座相を示していることが多いなぁ…という実感はあります。
相談者のアロマセラピストの方が、出生の海王星と
社会的成功を示すMCとが恵まれた座相であり、「なるほど!」と思ったこともあります。
※海王星は「液体」や「オイル」を示すことがある
松村潔氏の言葉を引用すれば海王星は
であり、精神的な拡大を司る天体とされています。
つまり地球上のあらゆる枠組みにあてはまらない…ということですね。
枠組みをぶち壊す「天王星」や「冥王星」などと違うのは、「そもそも枠組みの概念を持たない」というところかな…と私は解釈しました。
【海王星の軌道】
そんな海王星は2024年の5月から、支配星である魚座29度にいます。そのままさっさと牡羊座に移動せずに、ここしばらく魚座29度のあたりに「こびりついている」ような状態です。
1つのサイン(星座)は30度まであり、29度は「涙の度数」と呼ぶのを聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
その謂れは「29度の時に涙を流すようなことが起こりやすいから」…ということのようです。
天体が別のサインに移るのは「新たに生まれ直す」
という意味合いが強い。馴染んだ状況から「ひっぺがされる」のですから、涙も出ようというものです。
今回は特に、精神的なものを示す魚座から存在を示す牡羊座への移動となります。
時代が「激しい変化」を起こすことが予想されるわけです。
前回、海王星が水瓶座から魚座にサインチェンジしたのが2011年の4月。そのころ起きた出来事といえば、すぐ頭に浮かぶのは東日本大震災です。
魚座入りが4月ならば、3月はちょうど「29度」だったころ。サインは違いますが、度数の状態は同じです。
(2011年は水瓶座・2024年は魚座)
このことで「過去と同じようなことが起こるのではないか…」と恐れる必要はないと思っています。
ただ、同じような現象は起こる可能性があるのではないでしょうか。
たとえば、2011年の大災害によって、少なくとも日本の人々は「生きる」ということの概念を改めて考え直したと思います。
今回の魚座29度もそれと同じように、概念を改めることを促してくる可能性はあります。
土星以遠の天体は「個人」よりも「世相」に影響を及ぼしてくるのでなおさらです。
どうせならさっさとサインチェンジしてくれればいいのに、海王星は魚座29度のまま、7月2日から逆行を始めます…。omg~
そして12月にかけて27度まで引き返し、12月8日から順行に戻ります。
そこからまた、こちらの気持ちもお構いなしでゆったりと進行していき、2025年の3月5日にまたしても29度になります。
それからは順調に進み、3月30日の夜にいよいよ牡羊座に入宮します。新しい時代の幕開けです。
※
ただし、2025年の10月にはまたしても逆行により魚座入りしてしまうのです…そして2026年の1月まで魚座29度となります。
最終的に海王星牡羊座入りするのは2026年の1月28日頃の予定です。
【海王星・牡羊座時代】
ここで少し、前回の海王星・牡羊座期を振り返ってみましょう。(約165年前)
アメリカでは南北戦争が起こり、リンカーン大統領が暗殺され、日本では幕末の大混乱時代からの大政奉還が起こっています。
…凄まじい激動の時代ですね。
【海王星逆行の影響】
では7月2日から始まる海王星の逆行の影響はどうでしょうか。
天体が順行のときは基本的に、その天体の象意が良い雰囲気で影響を与えるのですが、逆行を始めるとムードが一変します。
海王星の逆行については松村潔氏いわく、
と書かれています。
良くも悪くも「自分ファースト」となるかもしれません。
自分の理想がある人は生きやすく、誰かに指示されて動きたい人は少々生きにくい…という状況が予想されます。
まさに「風の時代」の到来を感じさせる雰囲気ですね。
【まとめ】
普段あまり考えることのないであろう海王星について、7月2日の逆行を前に考察してみました。
どんなことが起ころうとも、それが未来へ続く最善の道であることを信じて、淡々と生きていければいいかな、と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。