後輩との別れ
やりきれないほど悲しいことは起こる。
一昨日、後輩が亡くなった。心臓の疾患による突然死とのことだった。
まだ33歳の若さだった。
5年ほど前に会社を立ち上げ、社長をやって、その後その会社はたたみ、最近では誰もが知る超巨大サービスでプロジェクトマネジャーを務めるようなとても仕事ができる後輩だった。
とはいえ会社立ち上げでは、彼は彼で相当な苦戦を強いられ経営は安泰ではなかった。それはそれは苦しい日々だったと思う。
それでも、いつでもうっすらとかわいらしい笑顔を浮かべる素朴な人柄で、ネガティブなことや弱みを言うことはなかった。いつも前向きだった。
それでいて、嫌味がなくて誰もが愛おしさを感じる人。
本当に、誰からも好かれていた。
いつしか、僕は彼に「会社社長をやめて、今度はめちゃくちゃでかいプロジェクトの責任者だけどプレッシャーの違いとかあるの?」と聞いたら
「まぁ、違った大変さ、違った面白さ、でも楽しいですよ」とほほえみながら言っていた、彼の微笑みが今でも浮かぶ。
仲良しの奥さんや子供たちと一緒に、生きていきたかっただろう。
たくさんの友達ともっと大笑いしたかっただろう。
もっともっと大きな仕事の成功も収めたかっただろう。
気持ちを思うだけで、やりきれない。
会えるものなら、また会いたいよ。