やりきれないほど悲しいことは起こる。 一昨日、後輩が亡くなった。心臓の疾患による突然死とのことだった。 まだ33歳の若さだった。 5年ほど前に会社を立ち上げ、社長をやって、その後その会社はたたみ、最近では誰もが知る超巨大サービスでプロジェクトマネジャーを務めるようなとても仕事ができる後輩だった。 とはいえ会社立ち上げでは、彼は彼で相当な苦戦を強いられ経営は安泰ではなかった。それはそれは苦しい日々だったと思う。 それでも、いつでもうっすらとかわいらしい笑顔を浮かべる素
僕はネットベンチャーの社長をやっている。 創業してある程度軌道に乗るまでの1年半くらいの間の仕事ぶりはなかなか壮絶で、週に2、3回の徹夜は普通で、当然土日も朝から晩まで仕事をしていた。 会社を作り、サービスを新しく作ることが楽しくて楽しくて、大変さは全く感じなかった。 その会社の立ち上げ中に待望の第一子の妊娠が分かった。結婚して6年目のことだった。そんなタイミングだったこともあり、初めての出産は妻がほぼ一人で乗り切ってくれた。今考えてもとても申し訳ない気持ちと感謝の気持
僕は、結婚して10年になる同い年の妻と、4歳になる娘、二匹の猫と暮らしている。 そして妻のお腹の中には、7週目になる二人目の子供がいる。まだ性別は分からない。 第一子が生まれてきたくらいからだろうか。自分の親のことをもっと知りたいと思うようになった。 両親の人生はどんなものだったのか? 姉や僕が生まれてからどんな感情を持ったか、どんな事を大事にして子育をしていたのか。離婚の危機はなかったのか。経済的には安定していたのか、実は苦しかったのか。人生の中で一番嬉しかったこと
3日前に、何を食べたのか思い出せない人の人生って生まれた時から、死ぬ時まで一本の線のようなイメージだけど、実際には「今この瞬間」しか確かには存在しない。今この瞬間が点として実在するイメージ。 未来は全く現時点には存在しないし、過去も現時点には存在してなくて、記憶という脳内のメモリーに映像的にコピーのようなものが置いてあるか、スマホのストレージの中に写真やちょっとしたメモが、現実のコピーのようなデータとして残ってるか みたいなもの。 そう考えると、3日前に何を食べたのかも思