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美術鑑賞

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美術館や展覧会の記録
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旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画- 東京国立博物館 2025-02-15

開創1150年記念特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」 東京国立博物館へ旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-を見に行った。 普段あまり観ないジャンルだが、暇だし興味が湧いたので。 牡丹図・紅白梅図 狩野山楽筆 みどころとされている、狩野山楽筆の襖絵を観ていて気が付いた。 襖絵は一面金箔貼りを下地にして絵が描かれているが、展示の上側からの照明と下側からの照り返しを金箔が反射していて、絵の上下が明るく見えるようになっている。 絵の中ほ

叡嶽双龍 松坂屋上野店 2025-01-25

叡嶽双龍奉納前に観られる最後の機会になるので行ってきた。 土日のどちらかで行こうと思って今日にしたのだけれど、行ってみたらもの凄い人だかりで近寄れない。人だかりをよく見たら絵を見ていなくて椅子に座っていた。あ、着いたちょうど14時からトークショーが始まるんだった。 絵を観にきたので、手塚雄二氏ご本人のトークを横で聞きながら、周囲の展示を観て回る。そんなことやっている人は自分だけかと思ったが、案外他にもいた。 切り絵じゃないレベルで緻密な切り絵が興味深かった。 2分割展示

ひとを描く アーティゾン美術館 2024-11-04

アーティゾン美術館 アーティゾン美術館へ「ひとを描く」を観に行った。 併設で毛利悠子さんの「ピュシスについて」や、常設展の中で「マティスのアトリエ」をやっていて相変わらずお得感がある。 ピュシスについてあまり明るくない分野の作品なのだが、理系人間の自分にとっては学校の授業や自由研究であったやつ!という懐かしい印象だった。 来た人も思い思いに楽しんでいたので、人それぞれの受け止め方がありそうだった。 ひとを描く常設展で見たことあるコレクションなのでを展示されているので、何

カナレットとヴェネツィアの輝き SOMPO美術館 2024-10-19

カナレットとヴェネツィアの輝き名前の通りヴェネツィアの風景画ばかりなので、あの水の都が好きであればたまらないと思う。 カナレットを中心として、画家によってどういうところにこだわって描いているのか異なるので、昨年の「ゴッホと静物画」のように同じようなモチーフを画家や異なる年代で並べて比較しながら見られるとよかったんだけれど、展覧会的にはひたすらカナレットが続いた後に他の画家、となるので見比べるというのはなかなか難しい。 展示会の趣旨的にはカナレットがメインディッシュというこ

レガシー ―美を受け継ぐ 松岡美術館 2024-09-23

レガシー ―美を受け継ぐ モディリアーニ、シャガール、ピカソ、フジタ兼ねてから気になっていた展覧会だが、ずっと暑くて行けずじまいだった。ようやく涼しくなった今日がその時、ということで行ってきた。 松岡美術館 お気に入りの美術館だ。 白金台の私立美術館で、静かで落ち着いた感じが気に入っている。都会の中にぽつりとある地方の美術館のようなここに是非一度訪れてみて欲しいが、有名になって人が増えて欲しくないというジレンマがある。 今日は涼しくなったからと私と同じような考えで来訪し