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さよならビッグマウス
ビッグ‐マウス【big mouth】
大口をたたくこと。大言壮語。また、やかましくしゃべる人。口の軽い人。ほら吹き。
大口:おおげさなことをいうこと。偉そうにいうこと。
大言壮語:実力不相応な大きなことを言うこと。また、その言葉。
最近、私はツイートで大口叩くことが多くなっていた。ほとんどは怪読戦を前にして意気込んでいたのだが、恐らく受け手との間の温度差が大きく、冷やかに見ている方も多かったのではないかと思う。こういう態度は当たり前ではなく自分でもどうしちゃったんだと思っていた。
まずベースには強い思いがあって、怪読戦、特に私のパフォーマンスに期待を持って頂きたいということ。いつもなら強い言葉をストレートにぶつけずに捻った言葉でインパクトを残そうとする。だが今回は現王者ということもあって勝利を確信したような言い草も許されるだろうとの思惑があった。
ビッグマウスなんてものは一生縁がないものと思っていた。なのに気付けば大口を叩いている。スイッチが入ったのだ。きっかけはあの動画。「怪談バーサスシリーズ 怪談恐不知vsチーム若本」の宣伝動画である。煽り動画とも呼ばれ、格闘家が試合前にイキって相手をディスるような振舞いを見せている。それがえらく評判が良かったのもあって動画以外でもそのキャラクターを演じることが多くなったのだ
結果として何が残るのかはよく分からない。「さすが王者、カッコいい」などと思って下さる方もいたようだ。「何をカッコつけてるんだ」と一笑に付す方もいただろう。「さあ、結果はどうなるかな」と冷やかに見ている方も多かったかも知れない。
リスクがあるのは明らかだ。怪読戦優勝という結果が伴わなった場合に恥をかく。信用を失う。次に大きな口を叩いたとしても期待してもらえない。結果に関わらず大口そのもので印象を悪くする。その辺は覚悟していた。
そもそもこういう態度は好きではないのである。慎ましやかな振舞いを美徳と考えている日本人の一人なのだ。ただ、掻き回して世間に興味を持って頂くそういう事や人がイベントなどでは必要なのではと考えている。その役割を受け持ってくれる人がいなさそうなのだ。
できればどっしり構えてときどき大砲を射つくらいがいい。吠えるのはこの辺にしておこうかな。
※ この記事は2023年11月26日午前、怪読戦2023 決勝に出かける前に「50代からのビッグマウス」というタイトルで投稿したが、大会終了後に過去形に変えてタイトルも「さよならビッグマウス」に変えた。