夢パでラップ わたしの「かわさきのうた」@川崎市子ども夢パーク(高津区)
2024年は「音楽のまち・かわさき」20周年/川崎市市制100周年の記念イヤー。「音楽のまち・かわさき」推進協議会は、8小節・15秒で一人ひとりが川崎を表現する音楽をつくるワークショッププロジェクト わたしの「かわさきのうた」を展開しています。
川崎市内の様々な場所へ出張しているこのプロジェクト。高津区にある、川崎市子ども夢パークへもお邪魔しました。夢パークは「子どもが安心してありのままの自分でいられる」場所。2003年7月に川崎市が制定した「川崎市子どもの権利に関する条例」をもとにつくられ、水や泥、火や木材を使って、子どもたちが自分で考え、自由に遊べる居場所としても知られています。
そんな夢パークで、自分の中にある思いをラップで表現するワークショップを行いました。ナビゲーターは、川崎市出身でラッパー・詩人のFUNIさんです。まずは、MCネーム(ラッパーネーム)をつくる時間。誰かに決められた名前ではなく、自分を表す言葉を使って自分を名付けます。MCネームが決まった人から順に、FUNIさんが「どうしてその名前なの?」と問いかけます。例えば、自分の名前に「歓ぶ」という漢字があり、コーラが好きという方が名付けたMCネームは「よろコーラ」。MCネームを他の人に説明することで、自然と自分のことを語り始めています。
MCネームができた次は作詞です。自分が感じていることなら何でもOK。あらかじめ提示しているヒップホップ調の伴奏にあわせて、思いを乗せていきます。詩ができたら、本格的なマイクを使ってレコーディング。自分の中から出て来た言葉を、声に乗せてみんなに伝えます。
気分転換したい時によく夢パークを訪れるというRua-さん(高津区、10代)は、自分の人生と、夢パークにある泥やトンネルを重ね合わせています。詩はこれまでに書いたことがあるけれど、レコーディングをするのは初めてとのこと。「楽しかった。ただそれだけ。ラップづくりワークショップで、みんなが詩で表現しているこの場に感謝している。川崎市外の人にもみんながつくった歌が届いて、川崎がみんなの地元になるといいな」と語ってくれました。
子どもから大人まで、およそ16名がつくったラップ。それぞれのうたに、祝福の拍手が送られました。
FUNIさんは「みんなの胸の中にある思いが、中だけにあれば誰も知らないまま。勇気を持って一歩踏み出して、声にしてみたら、誰かが褒めてくれるかもしれない。これから悩むことがあるかもしれないけれど、今日つくったラップの手触りを思い出して」とメッセージを送りました。
▽8小節プロジェクト ワークショップ開催概要
▽8小節プロジェクト 公式ページ
▽今回の会場 「川崎市子ども夢パーク」公式ウェブサイト