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【この曲がすごい! Vol.4】ピアニスト 国府弘子さん

川崎ゆかりのみなさんに楽曲をお勧めしてもらう「この曲がすごい!」。今回はピアニスト・作編曲家で川崎市文化大使の国府弘子さんにお聞きしました。

心をつないでくれる自作曲 

国府弘子作曲 スターランド

 だいぶ僭越なチョイスですが、勇気を出して「スターランド」という自作品を。インスト(器楽曲)で “自然を敬うダンス”をイメージしました。バラード調のメロディが、繰り返される度にビート感を増し高揚していく壮大な曲です。クラシックにもジャズにも影響を受けた自分ならではの作風。

 別段ヒットするきっかけもなく、私のライブに通う方やアルバムを持っている方のみが愛してくださる曲ですが、不思議なのはこの曲が紡ぐご縁。長年の仲間で演奏する通常のステージ以外でも、番組やフェスなどで出会った色々な楽器の演奏家とこの曲を初共演するたび、不思議なくらい心の繋がりが生まれ、長い友人になるのです。この曲のおかげで、様々な素晴らしい友ができました(名前はあえて語りません)。

 最近、ある男性の言葉に胸打たれたことも。「僕は15年前に昭和音大の学生オケにいて、貴女の6拍子の曲、スターランドの優しさ力強さに感極まりながら演奏をご一緒しました。その翌日、親と仲直りできたんです」と。さすがに70人いるオーケストラとは一人一人と語り合えないものですが、この時のアルテリッカしんゆりのコンサート(2009&2010)は私にとっても忘れられないもの。乳がん治療でうつ気味だった私に勇気と元気をくれたのは、むしろあの時の学生演奏家たちの皆さんだったのですから。「スターランド」に感謝! 


ピアニスト・作編曲家 国府弘子さん(川崎市文化大使)

クラシックからジャズ、ロックまで幅広いジャンルを下地に持つ、ピアノ界のスーパーレディ。一線のアーチストから共演依頼の絶えないオンリーワンのピアニストである。
1987年ビクターよりデビュー、最新アルバムは「ピアノ・パーティ」

2024/7/13(土) 国府弘子オリジナル楽曲のみのライブ「国府弘子 plays 国府弘子 vol.11」を渋谷・JZ Brat SOUND OF TOKYOにて開催。

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