お盆がわからない
正直に言うと、私はいまだに「お盆」がいつなのかさっぱりわかっていない。
子供の頃、というか大学生までは「夏休みの一部」であったので意識していなかった。
実家ではもちろん諸々やっていたが日にちを気にしておらず、ただ『お墓に提灯灯して、親戚が来て、あとお墓で花火する数日間』と認識してしまった。
就職した後はどうかといえば、諸事情が重なり職を転々としたにも関わらずお盆休みがある仕事に一度もついたことがない。言わずもがな今だってそうだ。
運送業の事務をしていた期間が一番長いのだが、8月は繁忙期真っ只中だった。毎年バタバタして気がついたら9月になっていた記憶しかない。
その次に務めた場所と現在の職場は年末年始以外は暦通りだ。とはいえお盆でわざわざ混むような業種でもない。仕事を知っている友人たちには「え、お盆やってんの?!」言われてしまったくらいである。叶うならやりたくないのが本音なのだが。
毎年調べては「あ〜……?」となる。そういえばそうだったっけ、くらいの感覚。
8月の13から16日、と調べてから薄々察したが、上記の理由に加えてもう一つある。8月9日という日付にたくさん思うところがあるためそれが終わって気がついたらお盆になっているんじゃなかろうか。高校までは登校日だったし。
お盆に忙しい友人を応援し、お盆に帰省する友人を労る。そんな期間でしかない、今のところは。
祖母にもしものことがあれば精霊流しのためにも帰省せねばならないが、その日はまだまだ遠くあって欲しいものだ。切に願う。