推し短歌:「貴女」
青春に先生の声聞かないで追いかけていたあなたの言葉
寒い日に思い起こすはいつだってあの57577の愛
七月にサラダを作る 袋からはみ出すセロリ必須にしてる
手のひらに収まっていたその風に羽ばたかされて今に至った
革命は起こせないままだったけど勇気もらったあの装丁に
嬰児は緑の中で生き生きとまばゆく今も育まれけり
画面越しあっという間に成長す キノコ食べたと問いたくなった
鋭くて美しさなお増しており 言の刃振るう姿見惚れる
夜にだけ咲く薔薇たちのエレジーを集めて愛し パリピッピかな
ファンレターなんて言えないこの短歌 貴女に捧ぐ讃歌と呼ぼう
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「推し」である俵万智先生に向けてのファンレター的な短歌です。
思えば中学生の頃に教科書で見つけて心臓を掴まれました。そこから出された本を手当たり次第に読んで、自分もまた短歌を編むようになりました。上手くは無いと思いますが短歌を編む時間は自分と向き合えるのでとても好きです。この世界に足を踏み出す数多の人のきっかけになっているであろう俵万智さんに愛を込めて、投稿させていただきます。大好きです!