あなたの仕事は?
医療業界あるあるなのかもしれないけれど、自分の仕事紹介を間違えている人がとても多いように思う。
医療職同士の会話で、「あなたの仕事は?」と言われれば、それは「医師です」「看護師です」「〇〇士です」など、持っている資格を前面に出して自己紹介をする。それはごく自然なことで、それが当然のように思っていた。
でも、それはとてももったいない。
もったいない自己紹介なんだと言いたい。
これは私がいつも意識している言葉だ。
「私は〇〇をする人です。」
こうやって表現するだけで、自分の肩書きに突然命が吹き込まれるような感覚になる。
私たちは、動いているんだ。
私たちは、変化しているんだ。
私たちは、生きているんだ。
私は言語聴覚士免許を持っているけれど、それはただの肩書きで、それが私を表しているわけじゃない。
言語聴覚士免許を持っている私は、日本中のだんらんを作りをしている。
最期まで大切な人と食卓を囲める社会を作ること。
「おじいちゃんが胃瘻で最後は何も食べられなかった。」
「哺乳瓶の頃からお口を育てるなんて知らなかった。」
そんな後悔をする人を、一人でも減らすこと。
そのための事業を作り続けている。
そしてそのためには、医療者自身が自分のだんらんを守りながら働くことができる。それも当たり前にしていかないといけない。
働き方の選択肢が増え、多様な働き方が医療者にも認められ、いろいろな形で専門職の知識や技術が、必要とされる方のところへと還元されていく。
起業してからいろんな事業を作ってきた。
でもそれはすべて同じものを見ている。
私の事業はすべて、だんらんを作ること。
それは専門職が専門職としての垣根を越え、
支援者と被支援者の境界をなくし、
それぞれの望む生活を実現するために
必要な知識やスキルを途切れることなく提供し、
リハビリテーションを社会に還元すること。
さて、あなたも自分の自己紹介を考えてみよう?
動詞で。
あなたは誰をどんな世界へと導いてくれる人?
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