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解約できないメルマガが、私の未来を切り拓いた話

合格発表者一覧のリンクをクリックしたら、私の受験番号がなかった。私ともう1人しか落ちていなかった。

(私, 2020)

丁度4年前の話である。ずっと目指してきた大学院への道が閉ざされてしまった。私のメンタルはブレイクし、毛布に数日間くるまっていた。こんな状況を一変させたのは、購読停止できずにイライラしていたメールマガジンだった。メルマガいい奴じゃん、というお話。

メルマガと私の思い出

大学2年生の頃。グローバルに働きたい!という気持ちだけ盛り立っていた。同級生は遊んでばっかり。私は楽しくなかった。負けてられないと思った。何者かになる方法が知りたい!と思い、参加した国際系のイベントで私はメルマガに出会った。

メルマガを購読すると、グローバルキャリアに関する相談やイベントのお知らせがたくさん流れて来た。それを読んでいるだけで、私はグローバル人材になった気持ちになった。6つほど国際系のメルマガを購読していた気がする。

大学を卒業し、私は看護師として働いた。大学生のときに描いていたグローバルな仕事ではなかった。過去の理想と現実の差を感じ、国際系メルマガはどんどん解約していった。しかし、1つだけ購読停止できないものがあった。ログインIDを忘れてしまったため、解約ボタンを押せなかった。うざいなぁと思いながら、未読のメルマガをゴミ箱にスワイプした。

メルマガの恩返し

大学院不合格の話に戻る。メルマガは私に「オンライン大学院留学者へのインタビュー」というメールを送った。私は貪るように読んだ。現地に行かずに修士号や博士号を取れるらしい。現地留学よりも学費が安いらしい。日本では学べない研究手法を獲得できるらしい。そして、日本で働きながら通えるらしい。

不合格通知をもらって6日目、私は留学を決意した。

その後私はオンライン大学院に進学し、現在は博士課程の学生として研究を進めている。あの時大学院不合格でよかった!と今は思っている。

想像していなかった未来は偶然やってくる

あのメルマガを解約できていたら、私は大学院不合格を恨みながら生きていただろう。けれど、あの偶然を活かせたのは、私は当初第一志望だった大学院入学に向けて努力を重ねてきたからだ。努力を怠らず、舞い込んできた偶然を愛でる。この所作の先に、いいことがあるのかもしれない。


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