子供と大人
誰かが自分の目の前に現れると、
“さて、あなたはおれに何をしてくれるんですか?”
と、居丈高に思ったりするけれど、多分それは間違っていて、相手にやさしくしてから初めて、相手もやさしくしてくれるかもしれないのだ。
ただ、“かも”だから、当然やさしくしてくれないパターンもある。それを乗り越えないことには、人はやさしくしてもらえないし、また、やさしくしてもらう権利もないのだ。
その仕組みを、なぜか誰も教えてくれない。
ある日突然、「甘えるな」とか言われて突き放されるけど、なぜやさしくしてもらえなくなったのか、バカにはわからない。
おれもかつては、そんなバカだった。だから、ここで、声を大にして言わしてもらう。
子供の時代は終わったんだ。
子供のうちは、無条件に、大人がやさしくしてくれるけど、大人になったら、今度は、自分が人にやさしくしないといけないのだ。それが人間のルールだ。
おれと同じような、その場の空気から常識を学び取ることのできなかった、すべての悲しい人たちに告ぐ。
もう、子供の時間は終わったんだ。
つらくても、人にやさしくしてもらうために、人にやさしくしよう。それが大人の生き方だから…
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