
高齢化にともなう、お庭事情
気になっている、こんなテーマについて。
今回はインタビュー形式でお届けします。
〜健康寿命とともに考えたいお庭寿命〜

インタビュアー|
うちの母(70代)がお庭いじりが大好きで、小さな花壇なんですが色々なお花を植えて大切にしています。これまでは、かがんで作業などもそんなに苦ではなく「ちょっとくらい運動になっていいかもね〜」と言っていたのですが、最近、膝や腰がしんどいみたいで…
手入れが疎かになって枯らしてしまうのも忍びないので、どうするべきでしょう?
山口ゆみ(SANPOH)|
よくあるお悩みなんです。お母さまのお庭との関わり方の変化も「自然の一部」とポジティブに考えてみましょう。
花壇であれば、植えるお花の中に1年中楽しめるような低木や宿根草を徐々に増やして、日々のお手入れを減らす方法もあります。他にも花壇の高さ自体を上げて、お庭いじりの負担を軽くすることもできますね。

インタビュアー|
なるほど!「よくあるお悩み」ということは、ガーデニング人口も全体としては「高齢化」しているってことですか?
山口ゆみ(SANPOH)|
もちろん都市部と郊外では異なりますし、一概にいうのは難しいところですが「お庭がある戸建てのおうち」という意味では年配の方が多いイメージです。お庭のないマンションでも、室内やバルコニーで植物を育てる若い方も増えていますけどね。
インタビュアー|
僕の友人の話なんですが、お母さまが大切にしていた花壇があって。でもそのお母さまも高齢で施設に入ることに。その残された花壇を維持するのも大変、潰してしまうのもなかなかできない。という葛藤があるようで...
山口ゆみ(SANPOH)|
家族の方が、花壇を気にかけてくださるなんてお優しいですね!それはお庭にいるお母さまの姿から、知らず知らずのうちに影響を受けてこられたのではないでしょうか。高齢にともない「庭じまい」として、近い将来にお庭を手放そうか、規模を小さくしようか、と考える方も多くなりました。
〜「庭じまい」は大切なお庭の残し方〜

インタビュアー|
「庭じまい」って、上手な表現ですね!はじめて聞きましたが、お庭業界ではそう言うんですか?
山口ゆみ(SANPOH)|
一般的にはまだまだ聞き慣れないかもしれませんが、シニア世代の終活のひとつとして、実際にご相談をいただく機会が増えています。お庭業界としては、結構話題になっている言葉です。
インタビュアー|
お庭って現在進行形では「生活を彩るもの」で、ゆくゆくは「思い出」になっていくものなんですね。具体的に「庭じまい」というのはどのようにできるのか、詳しくお聞きしたいです!
山口ゆみ(SANPOH)|
誤解を招きたくないのですが、「庭じまい」とはお庭をなくすことではないのです。お庭を「上手に残す」という方が近いかもしれません。
お庭で家族の写真を沢山残してほしいですし、大事な植物は離れて暮らすご家族やご友人に株分けや移植をして託すこともできます。
整理したキッチングッズなど、加工・ペイントして、それらを器に植物を育てる断捨離ガーデニングも楽しめたりします。
ここには正解はなくて、ご家族ごとに色々な「庭じまい」のかたちがあっていいと思います。私たちSANPOHは、お庭を徐々に自然な姿に還す方法もお客さまと一緒に考えて行っていたりもします。

家族が賑やかだったころに使っていた寿司桶をペイントしてコンテナに。


右/集めた雑貨も、捨てる前にもう一度お庭で楽しんでしまいます!
インタビュアー|
素晴らしい考え!どれも試してみたいです。でも、母はまだその手前なので(笑)何かシニア世代のお庭いじりをラクにしてあげられるような便利グッズなどあればいいのですが。
山口ゆみ(SANPOH)|
先ほども触れましたがガーデニング人口の高齢化は間違いなく、それに伴って、便利グッズも色々と増えていますのでぜひ探してみてください。私たちSANPOHでもオリジナルで、スタンド型や壁掛け型のホースリールをつくっています。これも、お水やりや水まきの負担を減らせないか?というお客さまからのお困りごとから生まれた商品です。最後に宣伝みたいになってしまいましたが、自信作なのでぜひ見てみてください(笑)
MERRYの公式ブログ
『おしゃれだねといわれる
お庭をつくるアイデアブック』は
毎月おおよそ22日に更新していきます。
**********************
〈メリー〉は使い勝手にこだわった
お庭づくりの現場生まれのホースリール。
お庭は五感で楽しめるもの。
五感に染み込んだ思い出は
いつまでも家族をつないでくれると思っています。
**********************
【イラっとさせないみんなのホース〈メリー〉】
↓詳しくはこちら