「お庭が趣味」という人に起こる3つのいいこと
私たちがお庭づくりの会社として独立したのは2011年。
震災直後でだれもが心細さや無力感を抱いていた時期だったと思います。
ある時、「庭は贅沢品だよ。花は育ててもお腹を満たせないから。」
と言われたことがありました。
その言葉に衝撃を受けつつ、「いや、そうじゃない!」という強い反発の気持ちが込み上がりました。
この気持ちは私たちにとって大きな原動力にもなりました。
少し時間が経った今、お庭を楽しむご家族の表情に出会うたびに
「やっぱりお庭っていいね。」と、喜びを分けていただくばかりです。
というわけで今日は、私たちのお客さまの写真とともに
「お庭が趣味」という人に起こるいいことについて綴ります!
お庭の効能
草花の色・光を目で楽しみ癒され、香りで安らぎ、鳥の声や風の音を聴き、育てて収穫を喜び、味わって・・・と、
考えてみるとお庭にはたくさんのしあわせがまだまだありそう。
お庭で過ごすことで、私たちはこのようにさまざまな感覚を刺激されて脳が活性化すると言われています。
そしてこれが自己治癒力を高め、病気をしにくい体や心を支えることにつながるのだそうです。
つまり、お庭のある生活は健康で幸せな暮らしに貢献するというわけです。
日本は超高齢化時代を進む中、世話をする家族への負担を気にかけ悩む高齢者の方々も増えています。長生きを祝うどころか、高齢者自身が長寿を恐れるような状況になっています。さらに、ストレスの多い社会の中で生活習慣病や心身の不調をうったえる人も年々増える一方。医療費や介護費用の増大という経済面にも及ぶ大きな問題となっています。
そこで期待されるのが「ガーデンセラピー」。
あらゆる病気を未然に防ぐ健康的な生活を送ることがこれらの問題を解決する鍵とされ、上にあげたようなお庭の持つ力が改めて注目されています。
欧米ではお庭の有効性はもっと早くから注目されており、ストレスの改善や病気・けがの回復を早めることに応用されてきました。
医療費の削減のため、住宅にお庭をつくる補助金制度をスタートさせた国もあります。
このように、お庭で自然を感じながら過ごす時間が満足感や幸福感を高め自己治癒力を向上させること、さらには「予防医療の場」としての有効性が認められ現代の医学を補うものとしてすでに取り入れられています。
まわりを見渡してみれば都市の緑化や街づくり、オフィスにもそのようなガーデンセラピーの効果を狙った設計・計画が取り入れられていますし、環境問題や防災の面からも緑地や公園など「みんなのお庭」が必要とされていることは言うまでもありません。
お庭の効能は様々な分野で認められ私たちのくらしに役立てられていることに気づきます。
もっと身近な住宅のお庭ではどうでしょうか?
セラピー的な効果はもちろんのこと、家庭のお庭いじりは住まいを良くすることそのものです。
外からの視線をそらすフェンス、防犯となる砂利、風よけ西日除けの生垣、寒暖をやわらげ風を取り込む植栽・・・などなど
お庭いじりは住まい環境を快適に調整するナチュラルでエコなDIY活動なのです。
「お庭が趣味」という人に起こるいいこと
このようにあらゆる分野から再注目されるお庭・お庭いじりの効能なのですが、私たち目線のいいことを3つご紹介したいと思います。
1.年代や職業を超えた友だちができる!
お庭いじりをしていると「???」もたくさん生まれます。
例えばバラを見事に咲かせているお庭を見つけたとします。
あの人、苗はどこで買ってきたのかな?
どんな肥料をあげてるのかな?
虫はつかないのかな?・・・などなど。
性別や年代、職業などに関係なく、声を掛けて聞いてみたくなります。本よりももっと身近な先生が欲しいからです。自分のお庭にも見事なバラを咲かせたいからです!
もちろん、聞かれた方も気さくに答えます。だって純粋に嬉しいですから!
お庭いじりという趣味は、平凡な毎日に新しいきっかけや思いがけない勇気を与えてくれるものだと思います。
こんな風に突然出会い、以来お互いのお庭を行き来して楽しんでいる方々が私たちの周りにもたくさんいます。
2.家族の時間、家で過ごす時間が増える!
お庭いじりもお菓子のように後を引くもの。大人も子どもも退屈する間もなく、いくらでもそこで過ごせてしまいます。
考えてみてください!
まず、空の景色が常に移り替わっていっているのですから。当たり前と言えばそうですが、こんなおしゃれなことがあるでしょうか?
思春期のお子さんがいたり、家族とけんかをした時だって。
それぞれの部屋に分かれて過ごしがちですが、外に出れば開放的な空間で気分もまぎれ、お互いにほどよい距離感で過ごすことができます。
真夏や真冬だってお庭は私たちを外へ誘ってきます。お庭いじりもさすがに疲れてお部屋に上がれば、家の中の快適さも実感できてもっともっと「わが家」が好きになります。
3.自由でワイルドな気分を取り込める!
ガーデンセラピー的な部分ではありますが、職場や学校、地域などのせまい世界のルールの中でバランスを取りながら頑張っていると、現実から離れて思いっきり開放されたくなるのは、よくあることだと思います。
わざわざ遠くに出掛けられなくても、自宅や職場のお庭は最も身近な自然で、最も身近なGroundです。
例え少しの時間でも、しゃがみ込んだり膝をついて汚れながら土をいじったりしていると不思議とモヤモヤや疲れが吸い取られ、自由でワイルドな気分になれる感覚があります。
家電製品にはアースがついていますよね?
お庭はまるで私たちのアースです。
私たちも身近な地面を触って疲れや緊張、溜まったストレスを解き放ちリフレッシュすることができるのです。
まとめ
考えれば考えるほど「お庭が趣味」という人にはまだまだたくさんのいいことがあるように思えてきます。
人と植物、人とお庭の歴史はさまざまで、とても長いのですから当然です。
お庭の持つ魅力は「贅沢」という言葉では現しきれないものだというのもわかっていただけるのではないでしょうか?
例え小さくても、お庭のある暮らしをおすすめしたいですし、すでにお庭が身近にある方にはその喜びを存分に満喫して欲しいです。
複雑で課題も多い私たちの毎日ですが、お庭いじりを楽しみ、疲れは癒して早く回復し、明るいアイディアをたくさん出しながら前に進んでいきたいものだなと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございます。