200万円生活のはなしの続き
以前に「夫婦2人、年額200万円の生活はミニマルライフの家計目標額としてとても良い」という趣旨をnoteしました。
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この記事は年金生活者夫婦の扶養者(私の家庭では夫の私が妻を扶養しています)が受け取る年金額が211万円を超えたら住民税がかかり始めるので、税金や社会保険料が増え始めるからそれ以下の年金を受け取る方がミニマルライフとして効率的に暮らせるというものです。
今年私達夫婦は64才ですが、将来私の年金受取額を200万円にするよう繰り下げ期間を決定するよう動いています。わたくし事ですが52才でアーリーリタイアしたため65才からは厚生年金だけを受け取り、基礎年金は70才ちょうどになってから受け取り開始すると200万円を少しだけ超えた額で受け取れる計算になります。これが目下の年金受取計画の本命案としていました。
しかし老後は、考える能力が落ちるかも!?
70才を超えてもまだ家計をいろいろ考えて必要な「やりくり」をすることは自分では可能だと思っていますが、75才の後期高齢者になったらどうなるだろうか? 更に80才を超えたら・・・
最近になってかつての年上友人達が10年前よりも「気づかなくなっている」のが気になっています。かつては言動がキビキビしていた彼らはなんだかボンヤリ気味で説明しても理解していなかったり。まだ認知症ではなさそうですが一旦思い込むと何度も何度もそれは違うからと言っても「聞ける耳を持っていない」ように思われます。
ということは私も彼らの年代になったらそうなるのかも・・・
そうしたら今のようにパソコンでエクセルシートを眺めながら将来家計動向を考えてやりくりができるかどうか? 対策を打っておかなければ!と考えるようになりました。
そうなると後期高齢者あたりから200万円生活をやりくりすることはもはや無理と仮定して対策を考えなければなりません。
今は75才まで年金受取を繰り下げできるところに注目してみた
年金を70才まで繰り下げると42%増えることは有名ですが、75才まで繰り下げられるようになったのでこの場合は84%まで年金受取額を増やすことができます。
その代わり繰り下げた期日まで年金は受け取れないのでその間は働いて稼ぐ(投資で稼ぐもいいけど私は無理)か、貯蓄取り崩しで生きるかです。正直言って貯蓄取り崩しは不安がつきまとうものですが・・・
貯蓄は天国に持って行けない
私には親から相続された持ち家があり、自前の持ち家と合わせて2件持っています。この2つの路線価合計はほぼ4千万円とか計算するとそうなります。
ということは、もし私が妻のあとに天国行になったら残る子供2人合わせて相続税基礎控除は4千2百万円。これを超えると相続税がかかってしまいます。私はこれが嫌です。なんとかならないか?と考えたあげく「そうだ先に預貯金を家計費で消化してしまい所持金は200万円に収めておけばいい」そう考えました。
それで・・・
年金受取計画第二案を考えました
75才を超えたら200万円ミニマルライフスタイルをやめて、毎月受け取った年金額以内で暮らす。
この方法はかつて私がサラリーマン時代に妻がやりくりしていた家計方法と同じです。私の手取り給料から貯蓄にまわす分を引いてその残りで1か月の家計とする方法で、今でも妻はこれじゃないとシックリしないと言っています。
年金繰り下げ期間拡大を歓迎して、厚生年金は75才まで繰り下げ、基礎年金だけを65才から受け取るようにしたら、75才以降は住民税非課税を外れて所得税も住民税もかかり社会保険料も上がるけど、それを考慮しても毎月20万円の生活費は年金だけで賄うことができそう。こんな計算がエクセルシートを使ってはじき出すことができました。
ただし、75才までは基礎年金の75万円ぐらいしか受け取れないから残りは貯蓄取り崩しが続生きます。計算すると75才時点で私の個人現金資産はカツカツ状態に。これで「まあいいか」と思えるかどうか今後よく考えなければなりません。
でも、この計画を実行すれば子供達は相続税を払わなくて済む、というか相続税計算と申告のためのとても大きな苦労を軽減できると思います。私はこれをやりましたが、あの苦労はもうしたくありません。
年金の受け取りは4パターン
(1)基礎年金と厚生年金の両方を65才から受け取るパターン
(2)基礎年金を繰り下げて、厚生年金は65才から受け取るパターン
(3)基礎年金は65才から受け取り、厚生年金を繰り下げるパターン
(4)基礎年金も厚生年金も両方繰り下げるパターン
さらに(2)から(4)のパターンでは、何年何か月繰り下げるかは基礎年金と厚生年金別々にコントロール可能で、しかも支給申請月(先々になってそろそろ受け取ろうと決めた時点)で今から受け取ろうか、いやもうちょっと待とう!が決められます。
これらを駆使して自分の受け取り年金額をかなり詳しくコントロールできます。繰り下げによる割増率は年金機構のサイトに表が載っていますからそれで計算できるし。↓↓↓
繰下げ加算額 (日本年金機構サイトへのリンク)
他にも年金事務所に行って聞いたらちゃんとプリントして結果を説明しながら渡してくれます。
74才までは頭フル回転させてミニマルライフ、その後は月20万円ライフ できるかな?
月20万円ライフは「そんな額で暮らせるの?」的ではあるのですが、私達夫婦の今は、海外旅行に行けない現在ではもう余裕で実現できてしまっている実証済みの家計です。
75才超えて海外旅行も行けないでしょう。自身と妻の体力からそう思うので、旅行費は必然的に節約かと・・・
病気したらどうする?という不安に備えて、妻の年金は医療保険の代わりに医療貯金にして対策しようと考えていますが・・・
65才の誕生日が来る日までに上記本命案で行くか、第二案で行くか決めればいい
年金をいつ給付開始するかは、上述したように直前に決めればいい、というか直前にしか申請できません。だから今時点は64才ちょい前の私はまだ1年以上「どうすっぺ?」と考えあぐねる時間が残されています。
それにこれからインフレになるかも?という懸念もありますし・・・
インフレになったらお金の価値が減るので、モノやサービス料金が上がります。貯金持っていると実質目減り。なのでお金はなるべく早く使ってしまうべしとかネットに書いてあります。一方年金受給額には物価スライド制が具備されていて、完璧でないけど一応は物価が上がると年金も上がるようにできているみたい。
なので上述第二案にさらに傾倒するのかな??
65才が近づくにつれて、年金のことを考えることがすごく多くなってきました。
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