カラスノエンドウを肴にできるだろうか
カラスノエンドウは、雑草なので人はふつう道端で見かけても無視するだけだと思う
もしもじぶん家の庭にカラスノエンドウが生えているのに気づいたら『またこんなところに雑草はびこって・・・』と目くじらたてて引き抜いてポイされているのかも
かねてよりカラスノエンドウは「食える」と聞いていたので、
今日は実際に実を収穫し、調理し、食してみることにトライした
ウチの壁際に生えていたカラスノエンドウがこれ
生えていることは妻にも知られていて「早くなんとかキレイにして!」と、ときどきキレられていたけど、そのうちエンドウ豆みたいな実が成熟するからそれまで「待て!」と言いたい気持ちをグッとこらえて「待ってください」と懇願すること2か月
やっとこのほどミニサイズのエンドウ豆が勢ぞろいした
ホントはこんなお豆に成熟する前の若い豆のサヤのうちに葉ごと茎ごと刈り取って全部ゆでるか、天ぷらにするのがオススメらしい
実を収穫してワカッタが、このように実は小さくても成熟したサヤは硬い
サヤごと丸ごと食べられないのでした
サヤがけっこう硬かったから、ちょっと長めの10分ほど妻にゆでていただいた後がこの写真
軽く塩を振って口にサヤごと放り込んでみたが、やっぱりサヤは繊維っぽくてサヤごと食べるには向いていない
でもサヤの中にあるツブツブの本当のお豆は、やわらかくちょうど枝豆の雰囲気がする
枝豆だってサヤは食べないから、それと同じだぁ、と少し喜びたい気分になった
だけどお豆の大きさは・・・以前は仁丹とか宇津救命丸と形容できたけど、今はきっとそれでは通用しないから、だいたい直径2ミリ
実際問題、直径2ミリの球をいちいちサヤから取り出しては食べ、取り出しては食べはやってらんない
思考錯誤して、カラスノエンドウ枝豆のよい食べ方を編み出した
最初にサヤの先っちょを、歯で噛み、中のお豆の出口を作っておく
そしてサヤ根本の方から実を歯でくわえて、中のお豆を出口からしごき出すようにしてお豆だけを口の中に残すと、たいへん能率よくカラスノエンドウ枝豆を食べられる
それにしても根気がいるな
オススメの作法は
休日の何もすることが無い午後などに、
庭のカラスノエンドウの実を、気の向くまま収穫し、
よく洗って鍋に入れて10分かそこら煮て、
ザルで湯を切って、軽く塩を振り、お気に入りの皿に盛る
それからビールを用意し、
お豆の出口を噛んでは、中のお豆を歯でしごく
しごいては味わい、ビールで流し込む
カラスノエンドウのお豆は少し苦みがあるようで、これがビールの味と段差なくつながるような気がする
なんせカラスノエンドウの実は小さいし、数が多いから、
なかなか減らず、
噛んではしごく作業の繰り返しは長く続くけど、
昼から飲むビールの酔いに任せて、今まで味わったことが無いカラスノエンドウを味わう体験で自己満足感が得られる
今日のカラスノエンドウ枝豆試食体験で、かなり気を良くしたもんだから、
次回はカラスノエンドウの天ぷらを妻に要望してみようと思う
「雑草なんて嫌!」と言っていた妻は、今日はあまり枝豆を口にしなかったが、二つ三つ食べて、悪い感想は持っていないようだった
しめしめ