カーナビの言うことをなかなか聞かないドライブとは
関西の自宅から東京までマイカーで久々に往復した
私はお金ないけど時間は潤沢にある
だからいつもは高速道路を使わずに地道を走っている
高速使うと8時間ぐらいで着くけど、100%地道を走っても13時間ぐらいで着くからたったの5時間しか変わらない
今回の往路は9割地道で最後の大月から調布間だけ高速を使った
帰路はどうしようか・・・時間は中途半端だった
昼に東京出発で、急いで帰る必要はないけど翌日に用事があるから当日中には帰り着きたかった
果たしてどこまで地道を走り、どのインターから高速に乗ったらいいのか?
それで思いついた方法が「カーナビの言うことを聞かない方法」だ
カーナビは目的地を自宅に設定してルートのオプションを「高速道路優先」にした
中央高速と名神高速を使う
一方、車のドライバーの私は高速への誘導は無視して一般国道の20号線をひたすら西に向かって進み始める
カーナビはしきりに次のインターへ誘導する
「次を右です」
私は無視して直進する
カーナビは私を迂回させてインターに誘導する
「次を大きく右方向です」
これもまた無視する
カーナビはしばらく諦めた様子になるけど、次のインターが近づくとまた誘導を開始する
こんな調子で私はカーナビの誘導アナウンスを無視しっぱなし
しかし自宅の到着予定時刻を注目しながら国道沿いを西に行く
こうして到着時刻を見ていれば本日中に自宅へ到着するために乗らなければならないインターが分かるのだ
東京を出発するとき、たぶん甲府あたりで高速に乗らなければならないだろうと思っていた
ところがこの日の国道20号線は車の流れがよくてすいすいと甲府市内に進んできてしまった
カーナビの示す自宅到着予定時刻を見たらまだ22時ちょうどぐらいを示している
それでさらに国道を西に車を走らせた
なぜ高速道路でなく一般国道を走るのか?その理由は、
高速道路を走るより一般国道を走る方がだんぜん楽しいし、運転が楽だから
それと当然ながらお金があまりかからないから
「お金がかからない」のは説明が要らないと思うけど、なぜ一般国道の方が楽しくて楽ちんなのかは、人によると思うけど地道だとあちこちの店や道の駅に立ち寄りながら、コンビニで飲み物やお菓子買いながら、地元野菜買いながら、ときには地元飯食ったり温泉に寄りながら走って行けるから
それに一般国道は信号で止まる、このすき間時間にダッシュボード横のコーラを飲み、お煎餅かじることができる
たいしたことないけど、このすき間時間があるから長時間運転が楽になる
この日は甲府を超えるあたりまでそうやって立ち寄りながら走ってきた
しかしその先、ほとんど信号に幸か不幸か引っかかることが無くなってしまい超すいすいと諏訪南インターの近くまで着いてしまった
まだ自宅到着予定時刻は10時半にもなっていない
『このぶんじゃきっと伊那かそこらまで国道かな?』と思った矢先、急に渋滞が始まってしまった
さすがに渋滞は嫌なので20号線を離れて諏訪大社方面の抜け道を走っていたが、ここもなかなか車が思うように進まない
そのうちファミチキがムショウに食いたくなった
ファミマを尋ねて右へ左へ走ること20分、やっと目指すファミマに到着、缶コーヒとファミチキを買ってイートインで食って休むと、もうずいぶん時間が経ってしまっているではないか!
車に戻ってカーナビをONにすると自宅の到着予定時刻は11時15分になている
それで誘導してくれているインターは諏訪南
迷わず諏訪南を目指して高速道路に駆け込んだ
その後はカーナビの言うことを素直に聞き入れ、案内どおりに降りるべき出口で降り、自宅にたどり着いた時刻が午後11時20分
めでたく当日中に自宅へたどり着くというミッションは成功した
カーナビの言うことを無視し続けて走っていると、なんだか自分はカーナビに申し訳ないような気分になってくる
相手はITシステムだからそんな気遣いは不必要だが、無視したらその後しばらく機嫌を損ねたように黙ってしまうので『俺わるいことしてんのかなぁ』なヘンな気分も運転中に味わえる
面白い
でも最近のカーナビの到着予定時刻の予測はほんと精度が良いと感心した
きっと渋滞予測などをAIを駆使してやっているのだろうな
そんなわけで、少し本来目的とは違ったカーナビの使い方をしてみたものでnoteしてみたくなった次第です
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