ポツンと一軒家1/9放送「山奥のひっそりログハウスに暮らす男」から得られた定年後自由時間の暮らし方流儀
このところしばしば観る朝日放送テレビ「ポツンと一軒家」。1月9日の放送は岐阜県のとある山奥にたった1人で建てたログハウスに暮らす男性のお暮らしぶりを紹介するものだった。観る前は『いつもの定番内容』かと思われたけど、観始めて『これはかなり違うぞ!』と感じ。
観終わってから、寝床の中で思い出して考えると定年後生活に役立ちそうな暮らしのヒントが浮かんできたのでnoteしたくなりました。
いつもの定番ストーリーと違う、この放送内容の特長とは
1.近隣の人がこの男性についての情報を誰も知らないこと
よくあるパターンは、遠く離れた最寄り集落の方々が件のポツンと一軒家住民について年齢や家族構成、職業まで詳細をよく知っていて現地まで取材班を案内してくれるというもの。まさにポツンと一軒家でありながら地域一体感丸出しの心温まる?地域づきあいが見てとれるのだけど、今回の住人にはその気配が無いこと。
2.仲間の手助けで棟上げをやったのではないこと
棟上げに限らないけど、今回の住人は全部独りでやったというのが大きな特徴。かといって気難しい人嫌いと思いきや人物像は穏やかだった。
ふつうはこんな大きな作業は独りじゃやらないだろうし、第一やる前から無理っぽい感じ満載だと思うし、誰か仲間と組んで一緒にやろう式で始めたら、その後もその仲間達が「友遠方より来たる・・・」と言う具合に楽しくなるだろうし。でもこの住人にはそのような考えは全然無かったようだ。
しかし全然人間味は良さそうな人物なのだ!
3.田舎暮らしに定番の、畑作業が登場しないこと
たぶん畑作業もあるんだろうけど、そのような当たり前よりもずっと稀有な行動がこの住民には多いから取材がそっちに集中したのかもしれない。そうか、このここに暮らしている姿は、世に言う「単身赴任」に近いのかもしれないこと。
4.あんまり計画的にその山奥の地を開拓する様子が感じられないこと
割とあるパターンだと思っていつも番組を観ているけど、そのパターンはポツンと一軒家の住人が壮大な「夢」を持っていて、それを実現するとか、したとかいうのが比較的多かったように思う。そうでないケースもあったけど、単にポツンと一軒家住み続ける住人以外は少なくとも「この地で○○をしたい」という目標に向かっての計画を番組中で語る場面があったが、今回の住人はいわば場当たり的に作り続けた感が漂っている。
他にも細かいことも含めるともっとたくさん気づいたことがあったけど、上述した4点はいずれも今まで私は、これでは上手く進まんだろうな?と感じていた事柄だったので、この日の番組を観てそれでもこんなに上手く定年後自由時間を楽しく「第二の青春」とか言いながら暮らして行ける考え方もあるんだ!と衝撃的な放送内容でした。
この日の番組主人公の住人から学べることは
何かと助けてくれる仲間づくりをしなくてもできる
独りで何とかやり切ってしまう、その人なりの技をこの住人身に着けている。大きな石というか岩みたいにデカくて重たい石の端に手をかけて少しづつ動かすことを繰り返せば大きくて重くても岩を動かせるとか。携帯電話の電波は窓のこの場所に限って届くとか。何度も自分でやって上手く行く結果をいくつも見つけて繰り返しているように私には見える。
もし仲間がいたらこうはいかないかもしれない。なぜならきっと誰かが「無理だ」とか「中古で重機を買ったらどうや?」とか言い出すだろうから、そっちに流されて試行錯誤結果のお金かからなくて出来てしまうナイスなアイデアが育たないかもしれない。
そこらへんに転がっているモノで何とかすること考える
そこらへんの石で石垣を組み上げるとか、生えている木を切ってログハウス材料や燃料の薪にして風呂を沸かすとかいう具合に、有る物を使いこなすためのアイデアがこの人には豊富にあるような気がした。
というか、インタビューで彼が語るには「毎日少しづつ」と言っていたことが豊富なアイデアを生んでいるのではないかと思った。少しづつやって夜になってから風呂に入りながら薪ストーブの火を眺めながら、何かもっといいやり方無いかなと毎日今日の出来事思い浮かべながら考えていたんじゃないのかな。
よくあるように、難題が起きたらそれを解決できるような知人の大工さんや石工さんに声をかけたりするんじゃなくて、本を読んでやり方知ったりという独学をしているらしい。
それに、どうも独り言を喋っていそうな雰囲気なのだが、これが決めてじゃないのかな?
明らかに独り言喋っているシーンは無かったけど、彼の喋り方は独り言そのものの語り口調。独り言ってぢっちかというとネガティブな雰囲気を私は以前から持っていたのだけど、そうじゃなくて独り言を言うことでその場で思いつきアイデアをキチンと具体化したり、覚えたりしていて、また違うアイデアを思いついたらさっき喋った独り言と比べてみたりでき易くなるんじゃないのかな?ちょうどノートにアイデアをメモ書きしておくように。
2週間を山奥のポツンと一軒家で過ごし、そのあと4日は自分の家に帰るというルーティーンも良さそうだ
だからこのポツンと一軒家の彼はここに住んでいるのではなくて、ここへ単身赴任しに来ていると私はそんなふうに思えたわけなんだけど、ドップリと独り暮らしに漬かってしまうのではなくて、2週間経ったら浮世へ戻るはきっと良いルーティンなんだろう。
その4日間がどういう効果を生んでいるかは想像でしかないけど、きっと山奥暮らしのクールダウン期間になっているような気がしてならない。
クールダウンは必要だ。定年退職後は毎日が日曜日、あるいは終わらない夏休みだから毎日同じ暮らしの連続になってしまいがち、たまには気晴らしに旅行に行くこともあるけど旅行をルーティーンにするのはとてもお金がかかること。この番組の主人公のように毎回のルーティーンで自宅と山奥の暮らしを交互にするという方法は、山奥暮らしでなくとも違う暮らし方でもやってみる価値はあるように思えた。
さいごに、私は常々「ひきこもり」という暮らし方に興味を持っていて、上手に明るいひきこもり生活ができたらどんなに幸せかと感じている。
しかし巷では「ひきこもり」はとてもネガティブに受け止められていて、そのような人を発見次第援助の手を差し伸べて・・・という流れが正しいとなっているように思えてならない。まあひきこもりに良いひきこもりと悪いひきこもりの2種類が仮にあったとしたら、私は良いひきこもり方の開拓をしたいと思うのですが、そのための閃きが今回の放送には豊富にあったように思います。
それに、○○をやり遂げることが目標!みたいなんじゃなくて、今日これをやったから明日はアレをやるか、と毎日の結果を自分で観察して次の手を打ちながら少しづつ自分の理想とする方向へ前進し続ける、いわば終わりは漠然として分からないけど良い方向へ行いを続ける実例をこの番組で見たような気もします。
ちなみに私は田舎暮らし、ましてやポツンと一軒家暮らしに憧れていません。まったく別の暮らし方をしていてそれを変える気もないけど、この放送で得られた気づきは田舎暮らし、やポツンと一軒家暮らしでなくても応用が利くと思いました。たとえば上述した「独り言」の効果はあるように思えたので早速今日は部屋の模様替えのときに独り言言いながらやってみました。模様替えの迷いが何だか頭の中で整理できたような気がしました。
私はどちらかというと先に計画を立てたがるタチなので、いままで立てた計画がとん挫することばかりだったけど、
こんなやり方もあるんだなぁ、と目からウロコが落ちたような新年の抱負をいろいろ考えあぐねるタイミングとしてはホント良かった番組の内容だったなぁと思いました。それでちょっと取り留めないけどここにnoteしたワケです。
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早いセカンドライフの入門note
早期退職後にセミリタイア、身の丈起業、社会貢献事業など、稼ぐことを主眼に据えないライフスタイルを望む方々へ、主に定年後ライフを想定したステ…
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