イボができてガンか!と心配したはなし
右目の目尻から4センチ離れたところに多少いびつな形だけど平均直径1センチぐらいの、灰色か褐色のような膨らみが急にできた
「急に」の速さ具合は、ここ半年で「気になる存在」に成長したという感じ
それ以前には確か10年ほど前からシミが目の横のできていて、そのうち1か所が異質な触感で『なんでここだけ触っても感じ難いんだろう』と思っていたら、そこが半年前から膨らみ始めた
きっと老人性イボなんだろう・・・
通称老人性イボはネットでググると「脂漏性角化症」というのが本名だそう
通称のように齢とると出来やすい一種の「良性腫瘍」だと書いてある
こうやってネットでググって『ああやっぱりオレも老人になったから御多分に漏れず老人性イボができるお年頃になったんだなぁ』としみじみ思ったけど、
なにしろ横顔に直径1センチで高さ3ミリぐらいの色の濃い膨らみが半年間に出来てしまったのだから、家族はそれ見て「何よ!それ」状態になる
案の定、
妻は2か月ぐらい前から「それお医者さんで診てもらった方がいいよ、ガンかもしれないし・・・」
この間帰省したアラフィフの子も「お父さん、絶対に医者に行ってよね」と怖い顔
2歳半の孫は「ジージ、それなに?」って、ジーっと顔を眺められてしまった
そんなこんなでだんだん私は心配になってきた
もしかして、ひょっとして、これはガンではないのか・・・
改めてネットで調べ出すオレ、
脂漏性角化症とか皮膚ガンの説明をクリニックなどのサイトをいくつも見て回ると、
皮膚ガンはふつう真っ黒だけど稀に色の薄い場合もあるとか、
良性腫瘍は悪性になる前の「前ガン状態」である場合もあるとか、
さらに突っ込んでガン化をネットで探っていくと、最近たまに目にする「ターボ○○」に行き当たったりする
『えっ!』とか思い、ちょっと気になっていたから、だんだんすごく気になり始め、一昨日に皮膚科で受診に踏み切った
「あの、顔のココのイボが急に出来たのでぇ・・・」と説明したら医師の反応は予想外だった
医師は開口一番、
「あ、イボを取りたいですか」
素性の悪いイボかどうか心配だった私に、気軽に、みたいなムードで「取りたい?」とキタ!
「え、いえ、まだ取りたいとかじゃなくて、このイボが悪性かどうか診て欲しいんです」
『悪性だったら顔が無くなるほど除去されるんじゃないのか・・・』と及び腰だったから咄嗟にそう答えた
「そうですか」と言った医師は、イボの寸法を物差しで測り、それから拡大鏡で30秒ほどイボを診て、「大庭さん、これは悪性ではないです」
私は念を入れて、「でも半年で平地からこんなに盛り上がったけど」
医師:「そういう場合はあります」
私:「痒いこともあるんですけど」
医師:「問題ありません」
私:「もっと大きくなりますか」
医師:「今後2割ぐらい大きくはなるかも知れませんね」
私:「指でイボを触っても悪化しませんか」
医師:「大丈夫です」
こんなやりとりをしたあと、医師は「何もしなくても大丈夫ですし、つける薬もありませんが、もし取りたいならレーザーで簡単に取れます」
だそうだ
それから医師は
施術はイボの近くを部分麻酔してレーザーで削るように除去するとか、
施術は来院した当日に可能で、その後10日ぐらいは絆創膏みたいなのつけていなければならないとか、
これは美容整形だから健康保険適用外で、2万円弱かかるとか、
ついでに顔のシミも消すことができると、
説明書きを私に渡しながら丁寧に解説してくれた
一応私は「施術は痛いですか」と尋ねたら、
局部麻酔は注射するからチクッと痛いですね、でもレーザーはもう麻酔かかっているから全然、と言った
『顔にチクッと痛い麻酔注射はちょいこわいなぁ』
私はこんな感想を抱いた
今日はイボの一部をメスで切り取られて、細胞を調べることになるかも?な事前の予想と不安は、あっけなく別の話になって、診察は終わった
「心配事の9割は起こらない」という新しい諺?があるように、今回膨らんでしまった『オレはガンかも』の心配はどうも9割の方に入ったらしい
イボは除去しないつもりだけど、やっぱりなんか、いつも顔の横にあるから鏡見るたびに、顔洗うたびに、誰かに会うたびに、気になる
気になるので、今日はこんな書く意味あるかどうか分からないnote書いてしまったのだけど、
子どもの頃に読んだ「こぶとりじいさん」のお話を思い出し、こぶが2つになってしまった欲張りじいさんの気持ちはよく実感できるようになった自分を感じている