ガチ系ボランティアで一流になるためのヒント

サブタイトル:ムリなら迷わず「ゆとり系」ボラにしなさい。

先日、国交省の外郭団体主催の研修会に参加しました。河川レンジャーという名称の役割を担う人材を集めるのが目的のものです。河川レンジャーを募集するにあたって、適性などを把握するためと、基本的知識のトレーニングを兼ねて年1回の研修会を行ってるものです。この研修を終えて候補者個々人が自身の活動企画をプレゼンして選考に通れば晴れて河川レンジャーになれるというものです。

河川レンジャーは、それ自体をボランティアとは語っていませんが、おそらくこの活動はボラ活動カテに入るものだと思います。外郭団体の直接の職員ではなく、活動はテーマ選定や行動方法については自主的であって、給与は無く、使った経費が後日清算されるような仕組みのようなので(詳細は不明)、個人持ち出しが無いボラ活動だと思うのでいいことですが、活動はかなりガチ(真面目で真剣に取り組むもの)なものです。

研修最後の「現役河川レンジャーの活動紹介」を聞いて、そういうものなのか!と改めてガチ系ボラ達の性格や、家族生活の環境、日常のアタリマエなどが見えてきましたので、忘れないうちにそれらをまとめて書き残したいと思います。

1.パートナーには十分理解されているか、諦められていなければならない

あとで聞いたら「現役河川レンジャーの活動紹介」の方たちは一流だと他の人は言っていましたが、少なくても一流ボラ達は、みな例外なくボラ活動を家庭生活より優先していいよ!と奥様、旦那様の理解を得られている!と断言して間違い無さそうです。謙遜して「もう妻には諦められている」とも言っていましたが、それは謙遜ではないかも?

ある参加者がプレゼンした活動について参加者から質問がありました。
「そんなにたくさん色んなことを何年も続けていて、奥さんからは何も言われないんですか?」
これに対してのプレゼンターの回答は「ウチはもう何十年も、何というか母子家庭みたいなもんで、そういうのが普通の生活になってしまっているんですね」
大袈裟に思えるかも知れませんが、これは大袈裟だと思わない方が賢明です。ボラが軌道に乗って来た頃になって家族に溜まったマグマが噴火することになります。

2.超朝型、あるいは夜型人間でなければならない

ガチ系ボラは、事務仕事がかなりあります。企画書とか報告書とかプレゼン資料を自分で作るからです。これかなり時間が必要です。会社員でボラしている人は夜か早朝しかそういう時間を捻出できません。プレゼンターは質問されて「私はそういう仕事は夜やってます。私自身はあんまり寝なくて済む体質なんで、それができるんですよ」と語っていました。そういう事聞いて、あ!自分にもそれだったらできる!と思える人はガチ系ボラ見込あります。

3.柔軟でなければならない

会社の仕事をやっている最中のボラ仲間とかお役所(お役所は土日はかならず業務がお休みだから連絡はかならず平日真っ昼間に来る)の担当者から電話がかかって来た!
こんなとき、慌てることなく、自然な身のこなしで人のいない屋外に出て電話の要件を済ませてデスクに戻って会社の仕事の続きをする。そういう技のできる人がガチ系ボラを征す。そういう感じです。

なんというか会社ではマルチタスクをこなせるデキる社員であって、2つのマルチタスクの片方がガチ系ボラ活動の仕事?という感じでしょうか。

4.主体性満点でなければならない

プレゼンを真に受けてのなはしですが、彼らの活動は独りで川岸を歩き回っていると、地域住民からいろいろ声を掛けられるというか、文句言われたり、質問されたり、アレをこうしてくれ!なんて個人的な要望言われたり、そういういろんな事の中から活動テーマを見つけて実行するとかいうドブ板議員(ここのドブ板壊れてますよ~みたいな些細なことを聞きまわって住民意識を探って市政や県政に役立てる、議員の鏡の人)」張りのことをやっているみたいです。

それを長い期間に渡って、嫌になることもなく、前向きに・・・そういう性格と能力の備わった人がこの先に河川レンジャーの肩書きを胸に活動を推し進めていくのでしょう。


多分こう思って間違いないと思いますが、ボラの世界にも一流というのがあって、そのイメージは上に書いたようなことが包含されていると思います。特に第1項は非常に大切だと思います。でも配偶者との関係の問題なので自分ではどうする事もできない課題です。

私は別のボラ体験で、これら一流のボラは無理であることが分かったので、一流は追わないことにしました。
私の妻の言うボランティア像は・・・
「明日は活動参加できます!行きますよ!」と言ってしまった後になって、妻が「明日は映画見に行きたいから連れて行って!」と言い出したら、さっきの「参加します」を撤回して「あ!急用が入ってしまいまして、明日参加できなくなったんですよぉ。すみません、失礼いたします」を躊躇なく実行してくれる家庭生活第一主義の「ゆとり系」ボランティアなんだそうです。

実際こうやっているボランティアさん達は、私の身の回りにたっくさん居ます。

きっとボランティア活動はこれでいいのでしょう。一流でなくてもいいのです。

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