こちら小学校の「総合的な学習」授業支援チームです
地元の小学校で「総合的な学習」の授業(以下 総合学習と書きます)を手伝っています。
私は教員だったことはなく、過去の仕事は学校教育とはかけ離れた仕事で教員免許も持っていません。ただ少年の頃は昆虫大好き少年だったし、今は環境保全とかのボランティアをやっているので、野山の手入れや生き物の野外観察などをすることが日常活動です。その経験を活かして小学生に地域の自然環境を題材にした授業のお手伝いをしています。
以前から子ども達に理科を好きになって欲しいなぁ、と思い続けていました。
そう思うのは、自分も昆虫大好きに始まって小学生の頃から理科が好きになり、そこから発展して機械技術者になったけど、今はもうそういう仕事の看板は降ろしてしまったから、代わりに小学生ぐらいの子ども達に科学や技術への興味を植えるようなことができたらいいな!と考えていたからです。
理科の中で、いちばんお金がかからずに入門できるのは昆虫を代表格にした「生物」だと思います。
物理や化学はモノや薬を買ったり作ったりが必要で、それなりにお金がかかりますが、生き物は野原や小川で虫やカエルを捕まえてくればとりあえず飼って観察できる手軽さがあり、お小遣いがちょっとしか貰えなかった幼少の私には、生き物観察がピッタリの理科カテゴリーだったのです。
そういう私の貧乏幼少期事情と、今の公立小学校のお財布事情は似たようなところがあるようで、たまたま別の用事で関わっていた地元小学校の先生から「ウチの総合学習を手伝ってもらえませんか?」と誘われました。ただし予算は何も無いので手弁当のボランティア仕事で、という条件付きでしたが、先に書いたように理科に関わりたい気分だった私はひとつ返事で引き受けました。
その地元小学校の先生からは、総合学習は理科の授業ではないので、他の教科と結び付けて・・・と説明しながら教育委員会の書いた指導要領らしき中から「これ参考に読んでください」と何枚かプリントを渡されました。すごく長い長い説明が書いてあって何が要点なのかよく分かりませんでしたが、子ども達に「探求」することを教える授業なんじゃないのかな?ということを読んで感じました。
さらに先生は「今年の総合学習のテーマは、ここの地域の自然とは、に決めた」と言いました。自然というものについて探求するということだな!と思った私は、最初の授業で校内の自然探しという企画を思いつき、実際にやってみることにしたわけなのです。
「実際にやってみることにした」と決心したのが2年前の4月のはじめ。
それで最初の授業はその2週間後という異例の短期間立ち上げでした。こういうのは無茶っていうものなのかもしれません。
そもそも活動を始めるには計画ってもんが必要で、それをよく練り上げて・・・というプロセスが大事なことは会社員時代にさんざん言われてそうして来ましたから、無茶なこと言う先生だとは思いましたが、会社にいた頃からそういう即断即決みたいなことに私は飢えていたのです。
それで無茶を承知で、とりあえず最初の授業内容を無理やり決め、その後はやりながら感上げることにしましょう!と、開始してしまいました。
幸いこの総合学習授業をやることに賛同してくれた地元の人が私以外に3人来てくれましたので、とりあえず初回の授業は私が先生役になって、進めてみたのですが・・・
案の定、こりゃマズいかも!?と思われたことが出てきました。
(次回に続きます)