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空バケツをいくら叩いても、手に入れられないはなし

このはなし、ブログに書くのは二度目です。頭にピン止めしておくと役立つかもしれないので、以前と違う話題で、また書きます。

タイトルにある「空バケツ・・・」のはなしは、かつて私がサラリーマン時代に"誰からも嫌われている課長”という人物がおりまして、その人が「座右の銘」みたいな小冊子を勝手に作って部下に読ませた中にあった名言です。

私は当時『だれがこんなバカバカしいもの読むか!』と思いながらもペラペラめくったページの中に「空バケツ・・・」のはなしが妙に脳裏に引っかかりました。そしてその空バケツがその後の私の生活に何回も使えた実に役立つ名言になったのです。


誰からも嫌われるヤツでも、百にひとつぐらいは学べる!ことがあります!

誰かに何かを頼むのなら、まず水の入っているバケツを探せ、空バケツは叩いたら音はするけど、水は一滴も出て来ない

これがその課長が書いた名言です。

水の入っているバケツとは・・・

頼み事を実現できる権限を持っている人、という意味です。

反対に「空バケツ」とは、その人に頼み事をしたら「ふーん、たいへんだねぇ」とか「そうか!だったらこうしたらどうだろう」とか話し相手にはなれたとしても、結局その人にそれを実行する権限が無いから「話はわかったけど、あたしには何もできないよ」になっちゃって、やって欲しいこと「水」はまったく得られないよ!という戒めです。

相手を選ぶときに間違ってはいけないのは、相手の賢さではなくて、権限に着目すべきだということです

今日は妻のパートのお仕事のことで上司に電話しました。

妻は持病があるにも拘わらず、仕事仲間が一人退職したために、その分もお仕事時間にオンされるようになってしまい、仕事負荷が増えて体調を悪くしました。今日はその件について上司に電話するにあたり、私にどう相談しようか?と珍しく頼ってきたので、私はその上司の"水加減”について妻に聞きました。

そうしたら、仕事の上司であるから、本社に現場の要望は伝えられるけど、人事権が無いということが分かりました。なのでいくら「もう一人雇って欲しい」と上司が本社に要望を言ったところで、会社としては人件費は削減したいのは見え見えな昨今では『そのうち仕事に慣れたらあの人(私の妻)は仕事できるように育つんじゃないの』と人事はそう考えて、しばらく求人は様子見にしてしまうでしょう。上司は採用については空バケツの人です。水の入ったバケツは本社の人事担当者です。この人が動けば新しい社員を雇うという「水」が手に入りそうです。

本来なら上司でなくて本社の人事担当者に直接掛け合うべきですが、パートの妻にはそれは難しいといいます。まず上司と話し合って・・・がプロセスだからです。

ではどうやったら上司を水の入ったバケツに仕立てることができるか?

『そのうち仕事に慣れたらあの人(私の妻)は仕事できるように育つんじゃないの』という人事担当者の甘い予想を覆すインパクトある事情を突きつけるのが良さそうだと私は思いました。

今日妻は病院へ行き、明日にまた違う病院に行くことになりました。両病院とも妻の別々の持病治療で通っている病院ですが、二日連続で病院に行くことなどを今日は上司へ克明にメールで報告し、事態はそう楽観的ではないという印象を上司に植え付けることには成功したようです。そのような返信が妻のメールに返ってきました。

明日は私も妻の治療に同席し、医師に仕事先への意見書作成や、可能性は少ないとは思うけど、あえて入院の可能性についても話し合ってみようと思います。

このようなことも上司に妻が報告できるようにして、上司に人事担当者を採用強化に本腰を入れさせようと考えています。

上司は採用では空バケツですが、人事担当者を動かすということでは水の入ったバケツになり得ます。

上述は大袈裟なはなしではなくて、放置すると妻は寝たきりにもなり得る私達夫婦にとっては重大なはなしです。妻は責任感がとても強いので、勤め先を突然辞めるのは絶対したくないといいます。だけど今のまま負荷の大きな仕事をなし崩しに続けるわけにはいきません。妻のメンタルは弱いからです。

だから今回は絶対に水の入ったバケツから水を出なくてはならないのです。


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