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二泊三日のWWOOF(ウーフ)みたいなもの行って来ました

小学校の二泊三日臨海学校の付き添いボランティア労働者?をしてきました。日当は出るものの、そのほとんどが自分の宿泊費と食費で消える、事実上の無給のお仕事?です。

三重県に「岬の家」という宿泊施設があります。ここは京都市の公立小学校の生徒が2,3日滞在して集団生活する場所になっています。昔はそういうのを臨海学校と言いましたが、なぜか今はそう言いません。そう言わない理由はよく分からないけど、内容は昔とほぼ同じです。でも昔と違って雨降っても屋内でキャンプファイアーができるように最新鋭の設備があります。巨大な暖炉みたいなやつです。

そういうところにボランティアとして学校に「一緒に行って手伝います」と立候補して、先生と生徒と一緒にバス乗って行ってきました。一応は教育委員会からそういう人のための日当は出るんです。出ますが、岬の家で泊まるときのお布団代とか三食のご飯代とか、入浴料とか、施設の使用料なんかが天引きされます。先生が申し訳なさそうに「あの~、これこれしかじかで、渡せるお金がほとんど無いんですよ・・・」と明細書を見せてくれました。でも少しだけ残っていますから、と見せてくれましたが、その数字の前に小さくマイナスの記号が書いてあったので、たぶんこれは少し残っているのではなくて、足りないか私から徴収してくれ!ということなんじゃないのかな?と思いました。きっとそうなると思います。

こういうことなので?他の事情は分からないけど、このボランティアをやろう!と思う人は珍しいらしいです。珍しくボランティアに手を挙げた人がいても、それは教育学部の学生ボランティアぐらいで、その他の特に年配者は滅多にいないのでしょう。岬の家の職員の人から「どういう事情で今回は・・・」とか「・・・以前は教職をやっていたのですか?」とかいろいろ尋問されました。

この岬の家で生徒のためにするお手伝い仕事は主に「お茶汲み」です

生徒は約100人いるので、水筒に入れるお茶はいっぱい必要で、でかいヤカンに給湯器で熱湯を入れ、お茶っ葉パックを二つ放り込み、蓋して棚に並べて冷まして「先生!お茶くださーい」と言ってくる子の水筒にお茶を注ぐというのが主な任務。ボランティアがいないと、これを先生がやるしか無いので、かなり手がとられるし、お茶が切れてもすぐに出せるのは熱湯のお茶しかないので、これでは熱くて飲めないから具合悪いのですね。お茶汲みの専門家が要るんです。

他に掃除とか、生徒の忘れ物点検、バスの荷物降ろし、キャンプファイアーの火の係なんかもしました。

反対に、やらない仕事は生徒への指導です

大人だから生徒指導しても良さそうなものだけど、これけっこう難しいんですね。子どもが「トイレ行っていいですか!?」ってよく聞いてくるのですが「行って来い!」って判断するのも難しいぐらいです。でもよく聞いてくるから結局は「行って来いよ」って言ってましたが、そう言ったすぐ後で校長先生が「ちょっと待ちなさい!今は何の時間なの?行っていいかどうか自分で考えなさい!」ってトイレに向かって走り出した子ども叫ぶってことがあるんです。そういうとき「行きなさい」って言った人の立場ないですね。生徒にゴメ~ン!って言うしかないです。トイレ行けなかった生徒が戻るときに見つめる目も厳しいものがあります。

先生はこの岬の家は、しつけ教育の場でもあるから、どこでどんな指導するか決めているけど、そういうの全部は当然知らないボランティアが勝手に判断すると、こんな地雷を踏むことがあります。だから直接に指導することは道へ飛び出しそうな時とかしかしませんでした。

朝は5時半起きで、夜は先生のミーティングにも出て、一緒にカップ焼きそば食べてましたから寝るのは深夜過ぎになりました。こういうの二泊三日するとけっこう疲れます。

疲れますが、海外旅行に行ったように面白いです

小学校の世界はまるで異文化です。だから異文化体験できるわけですね。しかもほとんどタダで! タダというのは実際は上述のように日当と経費でプラマイゼロ付近になるのですが、異文化体験ができて、まあ働かなきゃならないけど、二泊三日もタダで小学生に同行できるっていうのは私はすごく面白いと思います。

オーストラリアなんかにWWOOF(ウーフ)っていう食事と宿泊付きの無給労働できる農場があります。ワーホリなんかでお金が無いけどオーストラリアで英語使って、しかも異文化体験したい場合なんかにこのWWOOFでやっている人もいます。

そのWWOOFと岬の家ボランティアするのはよく似ているんじゃないかと、そう思いました。また秋に、こんどは山の家にも同様に付き添いで行く予定だから、きっと来年も海と山の両方に国内WWOOFしに行くことになるでしょう。ここから自宅に帰って来たらヘロヘロに疲れていて、まるで海外旅行から自宅に帰って来たみたいです。

帰宅後の夜には早寝しましたが、子ども達の声がまだ耳についていました。


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