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定年退職、暇になるひと、ならないひと

60歳で定年退職、そしてリタイアする人は少数派だと思いますが、いずほぼほぼ全員は遅かれ早かれリタイアして2ndライフする日が来てしまいます。

そのときに大丈夫か? 60歳が近づくと誰しもそう考えるのです。

第一弾の大丈夫か?と考える先は、きっと老後のお金のこと。

ただ、お金はそう心配するほどではありません。お金が心配になったとしたら「更に働いて稼ぐ」という手段があるからです。もしも稼げなかったら一応セイフティーネットがある日本では、まあ大丈夫と言っても過言ではないと思います。

第二弾の「大丈夫か?」は「オレ会社辞めたら暇で暇で死にそうになるのではなかろうか?」たぶん、おそらく、この第二弾大丈夫か?の方を真剣に考えるべきでしょう

しかし私が思うのは、この「オレ会社辞めたら暇で暇で死にそうになるのではなかろうか?」問題は誰にも効く処方箋というものがありません。
暇で暇で死にそう症候群にかかる人はかかり、かからない人はまったく無症状。さらに「趣味をお持ちなさい」アドバイスのワクチンが効く人もいれば、何をどう手を打ってもダメという人もいます。私の住むところのご近所さんを見渡してみても、どのタイプの人も存在していると私は観察していてそう思います。

今日は主に人の性格に重心を置いて、定年後の暇が解消期待できる人の人物像を考えてみたいと思います。

会社は暇になるから嫌だと、どきどきそう思う人は定年後暇問題が解消できる可能性があります

こう思う人は、逆に休日にはあまり暇だと感じないのではなかろうか?と私は自分自身を考えてそう思います。

なぜ会社で暇を感じるのでしょうか?
今日やるべき仕事を全部済ませてしまったら、特に他にすることが無くなってしまった。でもまだ就業時間内だ。ぼーっとしているわけにはいかないし、帰るわけにもいかないし。こんな束縛感に苛まれたときに暇だと感じるような人は定年後に暇で暇で死にそうだ!症候群に陥らなくて済むのではないでしょうか。私のサラリーマン時代は上述の束縛感が脳裏に立ち込めておりました。

しかし定年後に、もう会社に束縛されなくても済むからもう大丈夫だ!となるかどうかは、これだけではまだ不十分です

会社に束縛されなくても、自分に束縛されるかもしれないという危険要素がまだ残っています。

自分に束縛されるというのは・・・
たとえば『年齢なりに、男なら(女なら)このように生きなければならない』という自己発の束縛がある。このようなことです。

会社生活では、年長者として○○しなければならない、とか、後輩の模範にならなくてはならない、のように特に会社規則に書いていないことまで「忖度」して自分を束縛することが多々あります。多々あると書きましたが、ほぼぜんぶの会社生活はそんな具合に回っていたと言っても過言ではないでしょう。

その染みついた会社生活の習性は、定年後にそのクセが残り続けて、もはや不要な習慣になっていると気づかずに我が身に束縛を自分で科して自由に暮らせないようになる。まさに自己発の自分への束縛、この長年培って「立派だ」と思われていた習性こそが定年後の暇を生む要素になります。

会社で暇になったら外出して散歩する人は、定年後もうまく振る舞えて大丈夫

もし、会社でこのようにズルい行動を常習していた経験者なら、自己発の束縛による暇は定年後には起きないのではないでしょう。
散歩の他にも、暇になると茶飲み場に行き他の社員を捕まえて長い雑談をする。仕事があるフリして他部署の同僚のところへ行き雑談する。現場を視察するフリして工場敷地内を散歩する。調べるフリして事務カタログをずーっと読みふけっている。このようなことが出来ていた人は上述の自己発の自分への束縛から既に解放されているので、定年後に暇にならずに済みます。

結局、定年後に暇にならないためには、暇にならない「考え方」が大事なのではないかと思います

よく定年後のために趣味を持つといい、という定番アドバイスがありますが、この趣味を見つける考え方に発想の幅を持たせることが大事だと思うんです。

たとえばハワイが大好き!という人はハワイに出かけられれば幸せで、その間は暇にならないで済みますが、毎回何度もハワイに出向いていると、いつか飽きる日が来るわけです。そうなったら最後、唯一無二のハワイへ行くという趣味が失われたから、もう他に生き甲斐が無くなってしまいます。

そうではなくて、旅行が趣味という発想にしたらハワイの他にも世界中には死ぬまで活きまわれない場所があるからハワイ一カ所よりずっと飽きにくいです。

さらに知らない世界を見る、という発想なら旅行もそこに入るし、地元にある入ったことが無い居酒屋に初めて行ってみることだって趣味の一環に収まりますから、手軽にできることまで趣味になり、決して飽きることが無い? です。

ただひとつ、定年後には懸念が残ります・・・

自己発の束縛から逃れるためには上記方法で良いのですが・・・
残念ながら多くの定年者には家族がいます。
その家族発の束縛が定年後に如実に頭角を表す悲劇が待ち構えていることがあります。

よく言われれる「亭主元気で留守がいい」の主客逆転版と言ってもいいでしょう。
この対処は自己解決では難しいです。
また次の機会に書きたいと思います。

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