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習熟度別学習
数年前の話。学年で習熟度別の学習をすることになった。
少人数の「じっくりコース」
自分で進める「どんどんコース」を
同僚が担当することになったので、僕は「あまり」を担当することになった。
「あまり」と言っても50人くらいいるので、大きな教室で学習する「まなびあいコース」にすることになった。
「習熟度別学習で子どもたちの力をつける」というのが目的だったけれど僕はそんなのできるはずないと思っていた。それよりも自分のクラスで『学び合い』をした方がいいとわかってはいたけど、この学習に付き合うことにした。
なぜなら本当の目的はそこではなかったからだ。(詳しくは書けない)8時間程度「まなびあいコース」を担当したけれど、「子どもたちの力をつける」という成果にはいたらなかった。(成果を出す気もなかった)でも、確信したことが3つあった。1つ目、いくら少人数でも一人の教師で関わることのできる人数には限界があるということ。2つ目、少人数の中にも理解度に差があるということ。3つ目。先生たちは自分で教えれば子どもはわかると思っていること。
少人数の学習になると、子どもの理解度がわかってくる一方で、同時に何人も見ることができないことに気づいてくる。僕なら「子ども同士で学習すればいい」という発想になるんだけど、そうならないのは「教師が教えるしかない」と考えているからであって、それを変えるのは簡単ではないんだろうなと思う。
あれから数年。令和の時代になり、GIGA端末が入り、令和の日本型とか個別最適とか言葉はいろいろ入ってきたけど、結局「子ども同士で学習すればいい」という発想はまだまだ見られない。「子どもたちの力をつける」という願いを持つことはとても大事だと思うし、いろいろチャレンジしてみるのはいいと思うけれど、いまだに習熟度別学習を選択することが、いまの限界なんだろうなと思う。