私の「トラウマ」体験 その4-⑦
前回の「その4‐⑥」では、就労移行支援Sでの空虚感等を何とかしなければならないという気持ちから生じた私の行動を中心に評細に語りました。今回の「その4‐⑦」では、男性サビ管に更衣室で厨房で起こったことを打ち明けて以降の出来事を語りたいと思います。
では、「その4‐⑦」を始めたいと思います。
男性サビ管に打ち明けた翌日、私は就労移行支援Sに行きました。それから、打ち明けてどうなったかを聞くために事務室に入りました。その時、事務室には男性サビ管と交渉女性支援員がいました。男性サビ管にそのことを聞くと、男性サビ管は若い女性調理師に対し我を忘れるくらいに、自分の言葉を忘れるくらいに一方的に叱責したということでした。若い女性調理師も私に叱ってくださいよと要望したそうです。少し話していると、その若い女性調理師が入ってきました。男性サビ管は何か話していいですよと私に促しました。私は結局、若い女性調理師にごめんなさいと謝りました。男性サビ管と交渉女性支援員はその状況に満足した様子でした。
それから厨房の仕事を開始し、後片付けの時間になりました。その時、若い女性調理師が私に近づいてきたのですがその時の様子は忘れられません。明らかに不機嫌に怒った表情を見せながら私を無視して、私の傍を通過していきました。近づくなというオーラを放っていたのは間違いありません。
この出来事から2・3日後のことでした。就労移行支援Sでの仕事終了後、私は何かモヤモヤするのを感じました。そこで就労移行支援Sに電話すると、交渉女性支援員が電話口に出ました。そこで私は思いのたけを全て話し、交渉女性支援員はただひたすら聴いていました。電話での話が終わった後、私は少しスッキリしましたが、何も根本的解決はなかったと思わざるを得ませんでした。
ここまで、更衣室での打ち明け話以降の出来事を振り返りました。何度も書きますが、「同性支援」は立派な命令ですので、私には何も責任はありません。それを前提にすると、男性サビ管を始めとする支援者の言動は正気ではないことが理解できます。
まず、男性サビ管の叱責は若い女性調理師と私への「暴力」(言葉による/社会的/性的)です。それから、私への言葉の促しは私が「同性支援」を破ったことに対し、罪悪感を持たせ謝罪を強要したものと解釈できます。
次に若い女性調理師についてです。男性サビ管に叱責された点で被害者ではありますが、叱責されたことによる憤りを私にぶつけたという点では加害者です。ここからは男性サビ管から若い女性調理師、そして利用者である私という、上下関係による構造から憤りが連鎖していることが窺えます。
そして、その連鎖により下の立場である私がモヤモヤしたことを交渉女性支援員に話したけれど何も解決しておらず状況は変わらない。なので、利用者の立場である私に全ての負荷が掛かってしまう。要するに、下に行けば行くほど負担や責任が重くなっていく自己責任社会の構造がそこから見えます。
もう1回書きますが、私には何も責任はありません。本来の責任は男性サビ管を始めとする支援者たちです。上に行けば行くほど、責任が重くなければいけないのが本来の組織であり社会の在り方ですから。「同性支援」が上手くいっておらず、「同性支援」をやめろというメッセージも送っている状況なのに、それを振り返らず無視してそのまま続行したのですから、利用者である私にトラウマが生じても不思議ではありません。
ここまで読んでいただいた方に深く感謝申し上げます。