鬼塚 健@目標:音楽好きな保育士

複雑性トラウマを抱えながら日々を過ごすASD・精神障害当事者 A型(飲食店)所属 興味…

鬼塚 健@目標:音楽好きな保育士

複雑性トラウマを抱えながら日々を過ごすASD・精神障害当事者 A型(飲食店)所属 興味・関心:非対称的(対等ではない)な関係、その背景にある社会構造、対等な関係性とは何か 目標:音楽好きな保育士  noteは自身の「研究note」の位置付けです

マガジン

  • あるASD当事者の備忘録

    発達障害(ASD)・精神障害当事者の備忘録です。話があちこちに飛ぶかもしれませんがご容赦くださいませ。

  • 「再考」中の目標

    「再考」中の目標とタイトルがあるように、今後の目標、即ちこれから何をしようか考えているnoteです。結論が出るとは限りませんが、目標を考える過程は書けると思っています。その中で私が考えたことが読者の皆様にほんの少しでも頭に残れば幸いです。

  • 私の「トラウマ」経験

    ここでは、私が受けたトラウマ経験についてまとめています。これぐらいでトラウマ、と思う方もいるとは思います。でも、その人にとって辛いものは辛いのです、トラウマ記憶は昨日のことのように思い出されるものです。これを読んで少しでもトラウマを抱える人が少なくなればと思っています。

最近の記事

  後期保育士試験の日に思うこと

 今日10月20日(日)は後期保育士筆記試験の2日目ということです。昨日の10月19日(土)は筆記試験初日ということになります。そう言えば、去年の今頃、自分も2日間に渡って保育士筆記試験を受験したなあと、ふと思い出しました。筆記・実技両試験を受けて合格し、保育士登録しました。保育士としての仕事はまだ先の話ですが、受験して1年ぐらい経過していますので、ちょっと振り返ってみたいと思います。  現在のことを一言で言えば、少しずつではありますが、保育士の仕事に備えて勉強やピアノを続け

    • 「わがまま」についての一考察

       最近読んだTwitterの投稿で、子どもの意見を聞いたら子どもが「わがまま」になってしまうので、子どもの権利条約第12条「意見表明権」に最後まで反対している人がいたと書いていました。投稿した方は批准して30年経っても現状は変わっていないと嘆いていました(日本は1994年にこの条約に批准しています)。  本当にそう思います。私は投稿した方に利用者と支援員でも同様の事態があるとリプを送りました。私はASD当事者の1人(障害者)であり、福祉事業所A型の利用者でもあります。子どもと

      • 支援者を考える~ASD当事者の立場から その7

         「指示できない」「激しい」ー私が最近、女性の支援員から言われた言葉です。私は過去にも移行支援の女性支援員から「一部じゃないんだぞ」と言われています。私は男性ですが、これは私に責任があるのでしょうか。今回はそのことを考察してみたいと思います。  結論から申し上げますと、私には何も責任はないということです。いきなりこう書くと「無責任だ」「何様か」等という誹りを受けることは承知しています。しかし、それでも結論は変わりません。どういうことでしょうか。  ここでの場面と関係性というの

        • 「子どもの権利条約を学童保育に活かす」(安部芳絵著/高文研)から「第Ⅱ部子どもの権利条約 条文解説」を読んで

           「子どもの権利条約を学童保育に活かす」(安部芳絵著/高文研)から「第Ⅱ部 子どもの権利条約 条文解説」を読んでみました。ここから読み始めたのは、Twitterであるフォロワーさん(療育保育士の方)が「子どもの権利条約」にたびたび言及していたこと、この「子どもの権利条約」は保育所保育指針や児童福祉法等の根底であることから、いつか触れておく必要性を強く感じていました。また、私も保育士の資格を持っていますし、将来的な仕事として考えているので読んでおこうと思ったということもあります

          後期保育士試験の日に思うこと

        マガジン

        • あるASD当事者の備忘録
          46本
        • 「再考」中の目標
          40本
        • 私の「トラウマ」経験
          17本

        記事

          支援者を考える~ASD当事者の立場から その6

           「一部じゃないんだぞ‼」ー私が利用者の立場として就労移行支援Sに通っていた時に支援員(女性)から言われた言葉です。これは私にとってはトラウマ的出来事です。しかし、このことは『私の「トラウマ」体験 その1』で取り上げていますので、今回はこの「一部じゃない」という一言について考察したいと思います。  支援員という立場は利用者という立場と相対します。そんな時、様々な感情や考えに苛まれるのは事実です。ただ、この「一部じゃない」という考えは支援員に従事するとどうしても避けられないので

          支援者を考える~ASD当事者の立場から その6

          「子どもの権利条約を学童保育に活かす」(安部芳絵著/高文研)を読み始めました。2部構成になっており、「第Ⅱ部 子どもの権利条約 条文解説」から始めています。それはこの条約が学童保育に限らず、全ての子どもの支援の根底にあるからです。読み終わってnoteで整理できればと思っています。

          「子どもの権利条約を学童保育に活かす」(安部芳絵著/高文研)を読み始めました。2部構成になっており、「第Ⅱ部 子どもの権利条約 条文解説」から始めています。それはこの条約が学童保育に限らず、全ての子どもの支援の根底にあるからです。読み終わってnoteで整理できればと思っています。

          「様子見」「見守り」「待つ」ー福祉の利用者として支援員と関わっていると、これら3つの言葉ができていない人が多いように思います。それどころか、忌み嫌っている感さえあります。重要なことなのに、それが私には不思議に思えます。noteで自分なりにその理由等を考察してみたいと思っています。

          「様子見」「見守り」「待つ」ー福祉の利用者として支援員と関わっていると、これら3つの言葉ができていない人が多いように思います。それどころか、忌み嫌っている感さえあります。重要なことなのに、それが私には不思議に思えます。noteで自分なりにその理由等を考察してみたいと思っています。

          再考中の目標 その13ー過去問を解いてみました

           8月10日(土)から13日(火)、15日(木)の盆休みを利用して、3つの資格試験の過去問を解いてみました。1つは保育士、もう1つは精神保健福祉士、そして後1つは公認心理士の過去問でした。保育士と精神保健福祉士はどちらも資格を所持していることから復習が目的でした。もう1つの公認心理士は資格こそありませんが、私自身が臨床心理を専攻していたこともあり、自身の力量の確認のためにやってみました。  使った過去問は次の通りです。 ・保育士試験:令和6年度(2024年)前期試験 ・精神保

          再考中の目標 その13ー過去問を解いてみました

          今週5日からソルフェージュ、つまり歌のレッスンが始まりました。音楽好きな保育士として歌えるようにしたいからです。ただ、喉声で歌うのではなく、息を吐くようにして歌うというやり方ですから慣れないです。ただ長い目で見たとき、喉を潰さないことは保育士としての責任であると考えています。

          今週5日からソルフェージュ、つまり歌のレッスンが始まりました。音楽好きな保育士として歌えるようにしたいからです。ただ、喉声で歌うのではなく、息を吐くようにして歌うというやり方ですから慣れないです。ただ長い目で見たとき、喉を潰さないことは保育士としての責任であると考えています。

          宮崎浩一・西岡真由美著/「男性の性暴力被害」(集英社新書)を読んでいるところです。まだ途中ではありますが、自身のトラウマを振り返りつつ、男性だろうと被害は被害と考えていいと思えます。また、被害=女性、加害=男性という社会の在り方に一石を投じる著書だとも考えています。

          宮崎浩一・西岡真由美著/「男性の性暴力被害」(集英社新書)を読んでいるところです。まだ途中ではありますが、自身のトラウマを振り返りつつ、男性だろうと被害は被害と考えていいと思えます。また、被害=女性、加害=男性という社会の在り方に一石を投じる著書だとも考えています。

          現在、汐見稔幸監修「保育所保育指針ハンドブック」(学研)を読んでいます。まだ途中までですが、イラスト付きということもあり、保育がどういうものなのかイメージしやすいです。また、この指針というのは、保育や子どもに留まらず、様々な対人援助領域に応用できるのではないかとも考えています。

          現在、汐見稔幸監修「保育所保育指針ハンドブック」(学研)を読んでいます。まだ途中までですが、イラスト付きということもあり、保育がどういうものなのかイメージしやすいです。また、この指針というのは、保育や子どもに留まらず、様々な対人援助領域に応用できるのではないかとも考えています。

          「再考」中の目標 その12ー「音楽好きな保育士」

           つぶやきにも書きましたが、目標を「音楽好きな保育士」に変更してみました。保育園で子どもに音楽の楽しさを伝えたいと思ったからです。ただ、保育士試験実技の音楽で弾き歌いをしたとは言え、ピアノ2年目でソルフェージュもこれからの私には業務レヴェルとは程遠いというのが正直なところです。子どもの頃からピアノをやっていたり、短大で保育を専攻した人には敵わないとも思っています。また、私はASD当事者の1人でもあります。発達障害の人が対人援助職をするのは無理と言われることも重々承知しています

          「再考」中の目標 その12ー「音楽好きな保育士」

          目標を「音楽好きな保育士」に変更しました。保育園で子どもに音楽の楽しさを伝えたいと思ったからです。ピアノ2年目ですので、力量不足と言えます。ただ、人生が1回だけであることを考慮すると、後悔だけは絶対したくないと思い、この目標に定めました。この評細はnoteで整理していきます。

          目標を「音楽好きな保育士」に変更しました。保育園で子どもに音楽の楽しさを伝えたいと思ったからです。ピアノ2年目ですので、力量不足と言えます。ただ、人生が1回だけであることを考慮すると、後悔だけは絶対したくないと思い、この目標に定めました。この評細はnoteで整理していきます。

          先月30日(日)に「保育のお仕事就職説明会2024」に行ってきました。保育士登録している身ですが、まだ保育の仕事が何かを具体的にイメージできていませんでした。なので、参加してみて多少なりとも具体的にイメージできて、保育の仕事は奥深いと実感できたのは非常に良かったと思いました。

          先月30日(日)に「保育のお仕事就職説明会2024」に行ってきました。保育士登録している身ですが、まだ保育の仕事が何かを具体的にイメージできていませんでした。なので、参加してみて多少なりとも具体的にイメージできて、保育の仕事は奥深いと実感できたのは非常に良かったと思いました。

          『臨床に救われ、臨床に傷つき、臨床に再び救われる』

           最近、noteに臨床心理に関する事柄を書いていることが多いように感じます。『特集 被害者を支援するー性暴力や性虐待を中心に』(遠見書房)、『はじめてのメラニー・クライン グラフィックガイド』(松木邦裕監訳、北岡征毅訳 金剛出版)、『精神分析にとって女とは何か』(西見奈子編著  福村出版)、『心理臨床と政治』(信田さよ子・東畑開人編 日本評論社)を読了し、自分なりに考えて整理していきました。自分でもまた臨床心理について考えるとは想像もしてませんでした。ASD当事者の1人として

          『臨床に救われ、臨床に傷つき、臨床に再び救われる』

          【特集 被害者を支援するー性暴力や性虐待を中心に】(遠見書房)を読んで

           【特集 被害者を支援するー性暴力や性虐待を中心に】(遠見書房)を読了しました。これはインターネットに掲載されている『シンリンラボ』【特集】第14号(2024年5月)です。執筆陣は次の方々ですー信田さよ子(#00・01)、斎藤梓(#02)、泉さわこ(#03)、宮崎浩一(#04)、田中ひな子(#05)、新井陽子(#06)。いずれも性暴力や性虐待といった『暴力』に精通していると思える方々であり、私としては期待して全編を読みました。『いいね!』の一言で終わることも可能ですが、敢えて

          【特集 被害者を支援するー性暴力や性虐待を中心に】(遠見書房)を読んで