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ほしふるよるのクリスマスツリー

星降る夜のクリスマスツリー

12月24日の夜、トナカイ村に住む小さなトナカイのティミーは、何かワクワクするようなことをしたくて、外に飛び出しました。クリスマスの夜、村ではみんながサンタさんのお手伝いで忙しくしています。でもティミーは、まだ子供なのでサンタさんのソリを引く練習をしているだけ。
「ぼくも何か特別なことをしたいなあ……」

そう思いながら、ティミーは夜空を見上げました。そこにはキラキラと輝く星がいっぱい。そして、その中にひときわ明るく光る星を見つけました。ティミーはその星を見て思いました。
「この星を村のクリスマスツリーに飾ったら、みんな喜ぶんじゃないかな!」

ティミーは走り出しました。その星を手に入れるために山の上に登ろうと決めたのです。

ティミーが山の道を登っていくと、最初に出会ったのはフクロウのおばあさんでした。
「ティミー、こんな夜中にどこに行くんだい?」
「星を取って、村のツリーを一番キレイにするんだ!」
フクロウは首をかしげました。
「星は空にいるのが一番美しいものさ。でもまあ、頑張りなさい」
そう言って、フクロウは羽を広げて飛び去りました。

次にティミーが出会ったのは、大きな雪だるまでした。
「おい、小さなトナカイ。寒い山道をどこまで行くんだ?」
「キラキラの星を探しに行くんだ!」
雪だるまは笑って言いました。
「星に触るのは難しいぞ。それに、お前の体は冷たくなりすぎてしまうかもしれないぞ」
でもティミーは諦めませんでした。
「大丈夫!ぼく、クリスマスをもっと楽しくしたいんだ!」

ティミーはついに山の頂上にたどり着きました。目の前には広い空と、無数の星たちが輝いています。しかし、どうやって星を手に入れればいいのかわかりません。ティミーは星に向かって叫びました。
「お願い!ぼくに力を貸して!」

すると、星たちが少しずつ近づいてきました。その中でもひときわ明るい星が、優しい声で言いました。
「小さなトナカイ、どうして星を欲しいの?」
ティミーは答えました。
「村のみんなを笑顔にしたいんだ。クリスマスツリーをキラキラにして、もっと幸せな気持ちになれるように」

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