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「カラフルたまごとふうせんのもり」


「カラフルたまごと風船の森」

ある日、小さなウサギの「ミミィ」は、不思議な音に気づきました。

「ポンポコポーン!ポンポコポーン!」

その音が聞こえる方へ行ってみると、大きな木の下にカラフルなたまごが並んでいました。赤、青、黄色、ピンク…それぞれのたまごはピカピカ光っていて、なんだかとても楽しそう!

「このたまご、誰のかな?」とミミィが触ろうとしたそのとき!

たまごのひとつがポンッと弾けて、中からピンク色の風船が飛び出しました。そして、その風船には小さな顔がついていて、笑いながら言いました。

「やあ、ミミィ!ぼくたちは『風船の森』へ連れて行ってあげるよ!」

風船はふわふわと宙に浮き、ミミィの耳をそっとつかんで飛び上がりました。

風船の森

空を飛びながら、ミミィは風船に聞きました。
「風船の森ってなに?」
「見てのお楽しみさ!」

そしてたどり着いたのは、まるで夢のような場所でした。風船の森には、たくさんの風船がふわふわと漂い、木にはカラフルなたまごが実っています。たまごから次々と新しい風船が生まれて、空を舞っているのです。

「わあ、すごい!こんなところがあったなんて!」


ミミィが大喜びで森を見回していると、青い風船が飛んできて言いました。
「ねえ、ミミィ。ひとつお願いがあるんだ。ぼくたちの仲間が森を抜けてどこかに飛んで行っちゃったんだ。探してきてくれる?」

ミミィは「まかせて!」と元気よく答えました。

風船を探す冒険

森を抜けると、風船はどこかの丘の上でくるくる回っていました。風が強くて、どうやら飛ばされてしまったようです。ミミィはその風船をそっと抱きかかえて言いました。
「もう大丈夫だよ。みんなのところへ帰ろう!」

風船はミミィに感謝して、風船の森へ一緒に戻ります。森に着いたとたん、他の風船たちが大喜びで飛び回り、ミミィを囲んで歌を歌い始めました。

特別なたまご

「ありがとう、ミミィ!お礼にこれをあげるね。」

風船たちはキラキラ光る特別なたまごをミミィに渡しました。ミミィがたまごをそっと開けると、中から金色の風船が現れました。そして、金色の風船はこう言いました。

「ぼくはずっとミミィのそばにいるよ!いつでも飛びたいときは呼んでね。」

それからミミィは、どんなときでも金色の風船と一緒に楽しい冒険をするようになりました。


おしまい

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