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いつまで「おひとりさま」を続けるか

先日ネットで人生相談を読んだ。60代の女性の悩みで、これまでおひとりさまを楽しんできたが、コロナ後、それまで一緒に旅行をしたりしていた友人を誘っても断られるようになり、一人で行動するのもつまらない。おひとりさまが辛くなってきた。どうしたらいいか、というような相談内容だった。ただし、老後は心配しないですむだけの蓄えがあると。

この相談の前半部分は私にそのまま当てはまるので、共感を持って読んだ。やれやれコロナが収束した、やっと友達と飲みに行ったりできると思ったが、それまで一緒に遊んでいた(といっても年に数回会うくらい)友達は誘ってもなかなか出てこなくなった。すっかり家飲みスタイルが定着してしまったこともあるだろうし、年齢的に腰が重くなってきたのかもしれない。

私は人間嫌いなわけじゃないので、たまには友達の顔が見たいし、最近どんなことを考えているのか聞きたいし、一緒においしいものを食べたりしたいと思うが、旅行も映画も飲みにいくのも「おひとりさま」がデフォルトなので、この相談者のように、断られて寂しいとか友達に嫌われたのではと思って落ち込むことはない。

ただ、

いつまで「おひとりさま」を続けられるか

という課題はここ数年、私の中に静かに横たわっていた。今は「おひとりさま」の生活が気に入っているが、いつまでそういう気持ちでいられるだろう。孤独を味方につけていると思っている私だが、それでも具合が悪くなって寝込むようなことがあると、弱気になり、普段気にならないようなことが心配になってきたりする。

人生を楽しむにも気力と体力がいる。それがなくなってきたとき、何かのきっかけで悲観的になってしまうことだってないとは限らない。先のことはわからない。それに、「おひとりさま」を続けられるかどうかは性格や気持ちの問題だけではなく、経済力の多寡という世知辛い要素が大きく関わってくる。

さて、どうするか。

ちなみに、上記で紹介した相談に対して回答者の上野千鶴子さんはこんなふうに答えている。

おひとりさま向けの有料老人ホームやサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)もある。全室個室だから、会いたくない時は引きこもれ、一歩ドアから出れば誰かに会える。

これはまったく私の役には立たなかった。。。

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