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「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」のために―テラ・ルネッサンスの哲学をひもとく(ミッション編)―

テラ・ルネッサンスの事務局では、朝礼でヴィジョン・ミッション・活動理念・クレドを唱和することから一日が始まります。

ビジョン・ミッション・活動理念

時には「ヴィジョンで特に好きな部分は?」「ミッションのこの一文、どう捉えてる?」など、その場でディスカッションの時間を取ることも。

ヴィジョン・ミッション・活動理念・クレドは、日々の業務にあたるとき、行き詰まったとき、重要な決定をするとき、スタッフの一人ひとりが立ち返るテラ・ルネッサンスの原点ともいえるもの。その中にはテラ・ルネッサンスが目指す社会、見ている景色、共有する哲学が詰まっています。

ヴィジョン・ミッション・活動理念・クレド、そのそれぞれはどのような背景を持ち、どのような思いが込められたのか。インターンが創設者の鬼丸にききました。

ミッション —— 「今だけ、自分だけ」の社会を変えていく

—— 鬼丸さんご自身の幼少期からのご経験や考えがヴィジョンにつながっているんですね。続いてミッションですが、鬼丸さんは以前ミッションとは「目的(ヴィジョン)を追求するために、テラ・ルネッサンスに関わるすべての者が実行するもの」とおっしゃっていました。

はい。ヴィジョンが「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」と壮大だからこそ、我々スタッフの変化だけでは事足りないわけです。

だからテラ・ルネッサンスに関わる支援者や受益者も一緒に、このミッションを実行していただきたい。支援者も受益者も「テラ・ルネッサンス」という運動の担い手だと思っています。

—— 「『次世代に対する責任』を啓発」するとは、どういうことなのでしょうか。

簡単にいうと、「今だけ、自分だけ」のライフスタイルを問い直すことだと思っています。

問題を解決するためには、その根本原因を変えなきゃいけない。子ども兵や地雷、紛争もそうですが、世界の社会的不安や不正義の根本には「今だけ良ければいい」「自分だけ豊かになればいい」という意識があると思うんです。

また、テラ・ルネッサンスが取り組む紛争鉱物の課題のように、途上国の問題には先進国の大量生産、大量消費、大量廃棄のライフスタイルが深く関わっています。だからこそ僕たち自身の変化が求められる。

「今だけ、自分だけ」ではなく、途上国の人々の暮らしも、これから生まれてくる子どもたちの暮らしも視野に入れて自分たちの行動や生活を変え、社会を転換していこう。そういった意味での「次世代に対する責任の啓発」です。

ただ、「啓発」って「教える」とは違うんですよね。テラ・ルネッサンスの事業に触れて「自発的に感じてもらうこと」が重要だと考えています。

平和をテーマに講演したり授業をしたりするのは一部でしかなくて、すべての事業が啓発的でありたいんです。

海外で受益者に接するスタッフも、国内で会計業務に当たるスタッフも、仕事を通じて「次世代に対する責任」を相手に自覚してもらえないか。そう考え続けてほしいと思っています。

(参考)助成くださった「みてね基金」さんによる事務所訪問記で、ビジョン、ミッション、活動理念についてご紹介いただきました。こちらも、御覧ください。

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