【ウガンダ】テラ・ルネッサンス初の定年退職・ジャコブが教えてくれたこと
テラ・ルネッサンスで、初めての定年退職者の退職お祝いを、ウガンダ・グル事務所メンバーで行いました。以下、小川(理事長)の報告です。
ジャコブは、2007年から15年もの間、もうひとりのセキュリティスタッフと協力して、24時間態勢で、ウガンダの元子ども兵社会復帰支援センターの安全を守ってくれました。
彼との初めての出会いは、小川・鬼丸でウガンダ・グルへ調査に訪れた2004年。僕らが宿泊していたホテルで、警備員として働いていたのがジャコブだったのです。
当時、初めてウガンダ・グルにやってきた僕らにとっての情報源は、政府や国連、援助関係者の方々だけでなく、彼のように地元で働く人たちでした。
マクロ的な経済概況や治安情報、紛争の分析だけでは見えてこない、紛争下で生きる庶民の生の声は、私たちが事業を始める上で、とても貴重な情報でした。今も、支援を行うときには、現地で生きる民衆の声を真摯に受け止めることから始めています。
話を戻すと、2005年、小川がウガンダ・グルに着任してから、しばしば、彼の変わらぬ実直さと、真面目な仕事ぶりに感銘を受けて、リクルートしたのです。
それから15年間、あっという間な気もしますが、本当にさまざまなことがありました。その度、当時のスタッフの中では、年上だった彼は、アチョリ人らしく年長者として、受益者の元子ども兵たちも暖かく受け入れてくれ、毎日、ゲートを開けるたびに笑顔で元子ども兵たちを向かい入れてくれていました。
現地スタッフ同士が、意見が合わず、口論になったときも、年長者らしく、温和な言葉で仲裁してくれたりもしました。決して偉ぶらず、常に謙虚で、年下の上司(小川も含め)には、敬意を持って接してくれていました。
そんな彼も歳をとり、孫もできて、そして、彼の大切な家族もみんな招待して退職祝いを行いました。彼がこれからの第二の人生を楽しんでいってくれることを切に願っています。
以上の小川の報告を読んで、うるっと来ました。ジャコブの笑顔と、その献身さを思い出すと、彼こそが、テラ・ルネッサンスらしさを最も体現していた一人だと思うのです。
インターナショナルスタッフ、ナショナルスタッフ、パート、アルバイト、インターン、または支援者、受益者関係なく、テラ・ルネッサンスの理念に共感し、共に平和をつくろうと、その歩みを進めてくれる人は、家族(テラルネファミリー)であるということを、再確認しました。
そんな家族であるジャコブと共に働けたことを光栄に思います。
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