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スタイリング解説⑥

こんにちは。こうです。
今回は、久々にインスタグラムに投稿しているスタイリングの解説をしていきます。

 「好きな服を、自分らしく着る」をもとに、、

①洋服同士の文化的背景の関連性
②色彩、サイズ、シルエットなど「全体のバランス」
を解説します。
 

今回の記事では、まず①について解説していきます。


 今回のスタイリングはこちら。↓

ハット : 80s usnavy セーラーハット
ジャケット : 50s スカジャン
 Tシャツ : 70s リンガーT ブランド不明
パンツ : 60s usarmy OG107ユーティリティパンツ




テーマ 「スカジャンで作るミリタリースタイル」

日本独自の刺繍技術で作られた「スカジャン」
アメリカ軍の日常着や戦闘服として兵士に支給されていた「ミリタリー」
この2つには密接な関係があります。
今回は、それらの文化的な背景の関連について書いていきます。

①洋服同士の文化的背景の関連性

・USNAVYのセーラーハット
 USNAVYとは、アメリカ海軍のことです。
 セーラーハットとは、海軍の水兵が船での作業時や式典の際などに被っていた帽子とされています。
 水兵が着用する際はつばを上げて筒状にして被っていましたが、ファッションに取り入れる際はつばを下ろしてラフに被るのが一般的となっています。

・50s スカジャン
第二次世界大戦後、日本の米軍駐留基地の土産店などで販売されるようになったスカジャン。
ベースボール(スタジャン)型のジャケットに龍、虎、鷲などのオリエンタルな刺繍が特徴。
アメリカ軍兵士が自国にお土産として持ち帰り、アメリカで人気を博したといわれています。
80年代頃に日本で始まったヴィンテージブームではまた新たな価値が見出され、アメリカから日本への逆輸入現象が起こり、日本でも人気に。
現在では「アメカジファッション」の定番として知られています。
「唯一の日本生まれの“洋服”」とされるスカジャン。
アメリカ軍兵士が手にしたことがきっかけで人気を博し、今ではさまざまなスタイルに取り入れられるジャケットとなっています。
以上の点から、ミリタリーとも関連するアイテムとして取り入れています。


・70s リンガーTシャツ
今ではファッションアイテムとして当たり前に存在する「Tシャツ」。
もともとはアメリカ軍で兵士のインナーとして支給されていたといわれています。
ミリタリーにおける「日常着」の要素として取り入れています。


・USARMY OG107ユーティリティパンツ

 アメリカ陸軍に納入されていた、ミリタリーパンツの1つ。
 「OG107」「ベイカーパンツ」と呼ばれたりしますが、正式名称は「OG107ユーティリティパンツ」といいます。
 OG107とは、オリーブグリーンの頭文字「OG」と米軍のカラーコード「107」が由来。
 ユーティリティとは、英語で「作業」などを意味する言葉になります。
 由来の通り、このパンツは戦闘以外に日常の作業などにも多く使われていました。
 ちなみに「ベイカー(パン職人)パンツ」という呼び方は、同じ形をした白いパンツが「ミルクパンツ」と呼ばれていたことに対してのものだそうです。
 

スタイリングアイテムは以上。
このように、「兵士がアメリカに持ち帰ったスカジャン」をベースとし、関連のあるミリタリーアイテムを取り入れることで「実際にこんな感じで着てたのだろうか…」とイメージを膨らませて楽しむスタイルとなっています。


今回は以上となります。

次回は「スタイリング解説⑥〜色彩、サイズ、シルエットなど全体のバランス」
について書いていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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