ネルシャツの魅力①~洋服の個性~
こんにちは。こうです。
今回から「ネルシャツ」の魅力について、数回に分けて解説していきます。
①ルーツ
②カルチャー
③生き様
この3つの観点から解説します。
また、この3つの観点についての詳細は、↓の記事にて解説しています。
①ネルシャツの「ルーツ」
ネルシャツとは、表面を起毛させたコットンやウールなどの生地で仕立てられたシャツです。フランネル(柔らかく軽い毛織物)のシャツを略して「ネルシャツ」と呼び、アメカジファッションの代表的なアイテムとして知られています。
ネルシャツの起源は17世紀までさかのぼるといわれています。
当時イギリスのウェールズにて、雨風から身を守るために農夫の奥さんがウール生地を織ったことがはじまりなんだとか。
何年にも渡り生地を織っていく中で、表面にブラシをかけることで生地が起毛し、強度と保温性が増すことを発見。
強度と保温性に優れたネルシャツは、19世紀にはスコットランドやアイルランドなどの寒冷な地域や、フランスやドイツ、そしてアメリカに発展していったといわれています。
19世紀のアメリカでは狩猟が主な収入源とされており、ネルシャツは防寒着としてアウトドアシーンで重宝されていきました。
さまざまな色や柄にも富んでいたことから、日常着としても頻繁に着用されていったそうです。
そうして20世紀に入ると、上着の裏地として使用されるなど用途が多様化するほか、ファッションアイテムとして莫大なシェア獲得していくようになります。
17世紀の農夫の奥さん、なぜ生地にブラシをかけるという発想に至ったのか…。
やはり服や物でも、時代を超えた「定番」はこのように「ふとした思い付き」のようなことから生まれていったのかもしれないと考えさせられます(実際に思いつきか、熟考の末なのかは定かではないですが…)。
今回は以上となります。
次回は「②ネルシャツのカルチャー」について書いていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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