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スタイリング解説③
こんにちは。こうです。
今回も、インスタグラムに投稿しているスタイリングの解説をしていきます。
「好きな服を、カッコよく着る」をもとに、、
①洋服同士の文化的背景の関連性
②色彩、サイズ、シルエットなど「全体のバランス」
これらを踏まえて解説していきます。
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Tシャツ : レッドホットチリペッパーズ
パンツ : ディッキーズ874 90s
シューズ : VANS オーセンティック
テーマ「ロック×ストリートを踏まえたアメカジ」
①洋服同士の文化的背景の関連性
・ファイブブラザーのネルシャツ
ファイブブラザーは1890年にニューヨークで創業したワークウェアブランド。
ワークアイテムに特化しており、中でもコットン100%のヘビーフランネルシャツが有名です。
過酷な作業を行うワーカーたちにとって、そのネルシャツの堅牢さと着心地の良さは「ワークウェア」としてとても重宝されていたといわれています。
ネルシャツ自体、作業着をルーツとした洋服であり、アメリカンカジュアルファッションにおいて非常にポピュラーなアイテム。
そのためロックやヒップホップなど、挙げればキリがないほどさまざまな音楽やストリートカルチャーに精通したアイテムでもあります。
・レッドホットチリペッパーズのTシャツ
カリフォルニア州ロサンゼルス出身の、言わずと知れたスーパーロックバンド。
バンドの出身地はもちろん、メンバーの個性や楽曲の内容などから、西海岸のカルチャー全般に深く精通していることが伺えるバンドです。
また、アメリカを代表するバンドの1つなこともあり、今や古着ジャンルの1つである「バンドTシャツ」を語るうえでは欠かせない存在にもなっているかと。
音楽ジャンルが「ミクスチャーロック」なこともあり、文化的背景を意識したスタイリングにも幅広く取り入れることができるTシャツです。
・ディッキーズ874ワークパンツ
作業着が起源でありながら、遊び心の効いた豊富なカラー展開と生地の堅牢性で、スケートボードをはじめとしたストリートシーンでも重宝されてきたパンツ。
ワーク→ストリートと、同じ変遷を辿っているネルシャツとの相性は抜群です。
・VANSのオーセンティック
VANSは1966年にカリフォルニア州アナハイムにて、ポールヴァンドーレンとその仲間たちによって創業。
オーセンティックはその最初期モデル。
70年代には、伝説のスケート集団「Z-BOYS」の面々が愛用。
今やスケート、西海岸カルチャーの定番シューズに。
②色彩、サイズ、シルエットなど「全体のバランス」
・全体の色彩バランス
アメカジでありながらロックやストリートの要素を強調したい今回のスタイリング。
そのため比較的派手な赤×黒×白の大判のブロックチェックのシャツに、落ち着いた色味のブラック874を合わせる。
そうすることでテーマを意識しつつコテコテすぎるアメカジにならないよう、コーディネートとしてもバランスを取っています。
Tシャツはネルシャツの柄になじむよう、白地に赤文字、モノトーンのフォトが入ったものをチョイス。
こちらもテーマを意識しつつシャツ、パンツとの色のバランスを踏まえて取り入れています。
一歩間違えれば子どもっぽくなりがちなアメカジやネルシャツ。
色数を限定し、かつ統一感を出すことで、テーマに沿いつつ少しでもスタイリッシュになるよう意識しています。
・全体のサイズバランス
アメカジでありながらもストリート要素も強調したいスタイルのため、全体的にピタっとなりすぎないよう意識しています。
着用しているネルシャツのサイズ感はほどよくゆったりしており着丈も少し長さがあります。
そのためパンツは、ストレートよりはほどよいシルエットのワークパンツをチョイスしています。
以上が今回のスタイリングの具体要素となります。
もともと「アメカジ」は、ファッションスタイルの中でも、非常に広い範囲を示したジャンルです。
その中でも今回は、1つ1つがロックもしくはストリートの要素ももったアイテムであり、その側面を強調。
そんなアイテム同士のカルチャーが重なるポイントを意識したスタイリングとなります。
また、それらが少しでもスタイリッシュになるように、色やサイズのバランスを踏まえて表現しています。
1着の洋服でも、そこには複数の背景やカルチャーがつまっています。
それらの「どこのポイント」にフォーカス、意味付けをしてスタイリングに取り入れるか。
そんなことを考えるのも洋服、ファッションの楽しみかと思います。
今回のスタイリング投稿は下記のリンクから。↓
https://www.instagram.com/p/C-lZHEzTNF8/?igsh=MXZ5MXFkajBxNnZoYQ==
今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。