2022.01.26「『狂言』買いました。」+今日のおすすめボカロ曲

●今日のおすすめ曲

2022/01/24から01/25投稿の合成音声オリジナル楽曲からくるみ的に気になった曲を抜粋して紹介します。

アイドルポップといえばこの人!になりつつあるマサきりたんPさんの、CeVIO AI 東北ずん子公式デモソング。東北ずん子の風が撫でるような柔らかい歌声がより強調された良い声で発売が楽しみ。

CoeFontCLOUD音源によるポエトリーリーディング。CoeFontCLOUD特有の、単語によってうまく喋れなくて高音のノイズが挟まる現象がすごくすごく良い味になっていて、人間っぽく、かつどう聴いても人間ではなく、消え去りそうなはかなさと不気味さになっている。すごい。

ライブ会場で声を張る、そのイメージそのままの腹から声を出しているような響きのあるのびやかな初音ミクに一聴してうわって思わされる。クラブミュージックの要素を色濃く取り込んだアイドル系ポップス。サビメロ超良い。

ダブリングのような、重厚なコーラスが重なる重音テトの歌声と、ほぼアコギ1本で奏でられる静かな緊張感。ノイジーで、かなしくて、頭がぐらつくような感情のさけびを感じる。聴いていて息をのんでしまう。

よ、よすぎる……。抜群の空間表現。音の一粒一粒の位置にまで耳が行く粒立ち。目の前にあるのにつかめない、ざらついていて透明で近くて遠くて届きそうで届かない、そういう音楽。不安感と焦燥感におしつぶされそうな中、さわやかな風と共にふっと入るギターや、ぎりぎりでポップスの枠を踏み外さないキャッチーさの歌メロにすくい上げられる。最高。

音のたゆたいに身を任せて聴きたい、メロウな夜の音楽。lo-fiなサウンドや言葉をおくように歌う生暖かいさみしさといった要素と、雨歌エルの歌声が持つ身体性は超絶相性がいい。雨歌エルの歌うこういう曲に弱いんだ、私は。



●日記

・これ書こうかなって思ってたネタはあったはずなんだけど、さっきAdoさんの『狂言』聴いてたら全部吹き飛んじゃった。

・大事にゆっくり聴いてるからちゃんとした感想が書けるほどじゃないんだけれど。伊根さん書下ろしの曲について。

・正直めちゃくちゃこわかった。聴くのが。伊根さんの曲は大好きで、Adoさんのことも大好きだけれど、伊根さんがAdoさん…人間に曲を書いたときに私の好きな伊根さんじゃなかったらどうしようって。ボーカルによっていろいろな表現をする人なのは可不使用曲でわかってるし、それでなくてもボカロそのままの表現が人間でできるわけではないし、もし好きになれなかったらどうしよう……って思って。


・一聴して、あ、これは、私Adoさんと伊根さんのことを、みくびっていた…………って思った。間違いなくAdoさんの声でAdoさんのための曲で、そして伊根さんのところのIAちゃんへのリスペクトで溢れた歌唱で、そして私が一番好きな伊根さんだった。不思議な譜割りとキレのいい歌唱で日本語なのに日本語じゃないみたいに聞こえる作詞も。前のめりのグルーヴも。カラッカラに乾いたドラムのサウンドも、全部好きだ。

・すごくボカロ的な魅力を意識的に演出していることがバチバチに伝わってきて。ピッチ偏移のキレっぷりも、ブレスの箇所も。冷静な歌唱も。そしてそういう演出の部分を考えるまえに、素直に、めちゃくちゃ良い曲だな…………って思って、Adoさんを“透明”に捉えている自分に驚いた。人間ってボカロにならなくてもボカロになれるんだ。


・変な言い方なんだけれど、AdoさんがAdoさんをやっていて、本当によかったなあと思って。今のAdoさんの立ち位置にいる人が、Adoさんみたいなボーカロイドが大好きな人であってくれることが本当にうれしくて、うれしい。今は無限に過学習を聴きながらおわ……ぐえ……ってなってるのでアルバムちゃんと聴けてないんだけれど、大事に聴こうと思った。


・好きになれなかったらどうしようか不安だった、とか言っててごめん。みくびってました。めちゃくちゃすごい。なにを言っていいかわからないくらい良かったです。

・いただいたリプライを何度も見ていて気持ち悪い限りで本当に申し訳ないんだけれど、「1番聴いてほしかった」めちゃくちゃ噛み締めてます。めちゃくちゃ刺さりました。ありがとう……。

・みんなも買おう!聴こう!

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