モンゴル紀(4)・Distant Lands
幻のモウコウマ「タヒ」で知られるホスタイ国立公園、遊牧民のゲル訪問。
モンゴルの旅で、私の心は東京を離れ、ウランバートルさえも過去のものとしていきます。
ホスタイ国立公園
ツーリストキャンプで、乳茶と揚げパンとスイカの朝食を済ませると、チャーターした車に乗ってホスタイ国立公園へ向かう。
明確な目的があった訳では無いが、滞在地から考えると妥当な訪問先ではないかと考えたのだ。
しかし、我々のように旅の期間が長いのであれば良いが、4泊程度の旅程であれば、別の観光先を検討してもよいかもしれない。旅程が大変な割には見るものがあまり無い。
写真の通り、珍しいものは見られるが、悪路を突き進んできて、家族も他のゲストも車酔いになってしまった。
肝心のタヒも双眼鏡で遠くにやっと見つけられるレベルなので、「これならば、ツーリストキャンプで乗馬していたほうがいい」という意見もごもっともだと感じた。
それでも、ここでしか見られないものを観ていることには変わりないし、散々な悪路を車で旅をしたという経験をネタにすることはできたので良しとする。
遊牧民のゲル訪問
ホスタイ国立公園から戻って、ひとやすみをしていると、女主人が夕方に遊牧民のゲルに行こうという。
東京で予約した際に、あらかじめお願いしていたイベントである。
モンゴル旅のハイライトの一つです。
モンゴルの草原は広く、ちょっととなりに住む遊牧民を訪ねるにも、車で移動しなければなりません。ツーリストキャンプから10分ほど移動すると、牛、牛、牛、そして、山羊、山羊、山羊。その家畜の中に、降ろされたようなものだった。
足の踏み場もない位に山羊の糞があるので、仕方がなく、なるべく糞の少ないところを歩きます。踏まない訳にはいかないので。
ここでは、牛や山羊にミルクを飲ませたり、乳搾りをしたりを体験する。
また、遊牧民ゲルでその場で作られている乳製品を色々と試します。
遊牧民ゲルで頂いた硬い硬いチーズについてですが、私は北方謙三氏・著『チンギス紀』によく登場する石酪〜馬乳酒をチーズ状にして固めた携帯食〜に憧れていたので、兼ねてから楽しみでした。
正直、好きにはなれなかったけど、歴史の英雄たちが愛した食事だと思うと、味覚を通じてタイムトンネルが繋がったような気分になって、満足です。
Wifiも入らず、テレビも無い生活が続いて、遊牧民の生活を覗いてしまうと、もう秘境モードです。
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