毎年この日、東京タワーに行く。 胸焼けしそうな甘いケーキにコーヒーと夜景。 今日は誕生日だ。 去年の同じ日、タワー内にはまだラジオブースがあって、リクエストに応えて曲をかけてくれた。 「誕生日だから、曲をプレゼントしてください」というチープなコメントと一緒におまかせでリクエストを出したら、小田和正の"キラキラ"を選曲してくれたのをよくよく覚えている。「新しい始まりの歳が、キラキラと輝いていますように」とお祝いの言葉をくれたDJから見えないように、同じフロアのカフェで号泣した
「催花雨」という言葉を教えてもらった。 さいかう、と読むらしい。 春、花の咲くのをせきたてる雨という意味で、日本人の感性は素晴らしいなと感心する。 翠雨、若葉雨、白雨…雨を表すたくさんの古い言葉。どれも想像するだけで神々しい。雨は恵みで、美しいものだと考えた時代があったんだとわかる。 一方で現代の雨は嫌われ者。雨降りは履く靴を選ぶ。電車が来なくてそわそわする。訳もなく気分が重い。現代人にはもう雨の情緒は不要なんだろうな。 とまぁ、大体そんなどうでもいいことを考えている
11月18日(土) 雨時々くもり パスケースを落とした。 東神奈川駅の改札を通って、トイレに寄り、電車のドアが閉まった瞬間に気がついた。戻ってみたが、ホームは人混みで溢れて、雑踏の中にパスケースが落ちているとは思えなかった。駅員に尋ねてみたが届け出はない。 落としたSuicaには3千円くらいチャージが残っていたはずだ。クレジット機能付きだが、残念ながらオートチャージの設定はしていない。拾った人が使えるのは中にある3千円だけ。クレジットは念のため破棄した。3千円は惜しい
1ヶ月半前から、バタートーストというチームを組んでいる。 このチーム名、居酒屋で何時間も卓を囲んだが決まらず、結局各々持ち帰り、ない知恵絞って意見し合った後の集まりで、私がちょっと遅刻している間にあっさりと決定していた。 「あの時間を返せよ」と思う暇もないほど淡白に、驚くほどの主観で決まったので、拍子抜けして出た言葉は「あ、そう」だった。別に怒っているわけでも腹立たしいわけでもない。ただただ、「あ、そう」という気持ちだった。 私に、この「あ、そう」を連発させてくれるのが、