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娯楽開発者超絶媒体店編#1

端的にいうとわたしは接客が嫌いだ。
せっかちな上に心が狭いので根本的に向いていない。
これだけ不動産が好きでも営業をやらない要因はそこにある。

クソ客の話をする。

学生時代、ハイパーメディアショップアミューズメントデベロッパーゲオでバイトしていた。
わたしの人生史の中でも強く記憶に残る2年間だった。


結論から先に述べると、やはり価格帯と客層は比例する。それはたぶん、どこの業界でもそうだと思う。

今はどうだか知らんが、わたしが働いていた当時は旧作100円を打ち出していた。
チャリ圏内にあるTSUTAYAでは旧作300円だったので破格であろう。


酷かった。
土地柄もあるだろう、わたしがかつて住んでいた田舎は外を歩けば全員が顔見知りだから、クレーマーなんて存在しなかった。
東京ってこんなにクレーマーがいるんだなと、本当に衝撃だった。

全て書いたらこち亀もびっくりの長編になるので抜粋していく。

①ブルーレイ
当時ブルーレイが普及し始めた頃。パッケージにはでかでかと「こちらはブルーレイディスクです。DVDプレイヤーでは再生できません」と貼られており、ケースも色が違う。
長年の経験則で先を読む力がついている本部より「貸出の際は必ず"こちらはブルーレイディスクですがお間違いないでしょうか?"と声がけすること」との通達。

まだゲオの水深を知らなかったわたし、「ブルーレイプレイヤー持ってないのにブルーレイ借りていく馬鹿いねえだろ!」と笑む。

指示の通りアナウンス。高齢の方などは「DVDで見られないの!?」などと驚かれる方もいらっしゃり、この声がけも有効なんだなと思っていた頃。
30代くらいのデブくて小汚ねえどう考えてもブルーレイプレイヤーを持っていなさそうな男がブルーレイを持ってくる。(当時の普及率を鑑みるとブルーレイプレイヤーは高級品)
わたし「こちらブルーレイディスクですがよろしいでしょうか?」
デブゴミ『あ?』
わたし「こちらブルーレイディスクですがよろしいでしょうか?(棒読み)」
デブゴミ『うるせえなさっさとしろよ』
こんなのは茶飯事なので脳で殺して会計を済ませる。

1時間後、先ほどのデブくて小汚ねえゴミが汚ねえサンダル突っかけてズカズカ再入店。
別のスタッフのレジへケースをバン!と叩きつけ、『てめえ!観れねえもん貸してんじゃねえよ!!!不良品だから金返せ!!!!』と。
やっぱブルーレイ観れないんじゃん!!と小走りで向かう。

別のスタッフ「ご自宅にてDVDプレイヤーで再生なさいましたか?」
ゴミ『あたりめえだろ!なめてんのか!』
別のスタッフ「こちらブルーレイディスクですので、DVDプレイヤーでは再生できません」
ゴミ『あ!?知らねえよ!てめえんとこは観れねえもん貸してんのか!!』
わし「お客様、先ほどお貸し出しの際にわたくしからご確認いたしましたが。」
ゴミ『しらねえよ!ふじこふじこふじこふじこふじこ

うちの店長は事なかれ主義だったので、どんな理由でもちゃっちゃと返金して終了。
わたしはちゃんとしたお客様が損をするのは嫌なので戦うタイプ。

観れなかったもんは仕方ねえなと思い返金。ただでは帰さない俺、「お客様、今回限りご返金いたしますが、次回は必ずご確認いただきお間違いのないようにお願いいたします」

ゴミはシカトし去っていくのであった。


②モンハン、ポケモン、ドラクエ
いわゆるビッグタイトル発売時には予約で完売することが常。
慣れている方は予約開始日を確認し、予約開始日の午前中にご来店、ご予約。
予約完売、次回入荷未定。発売日まで掲示していた。

発売日の夜21時、レジにくるや『モンハン。』
性格の悪い俺、「モンハンが何でしょうか?」
ゴミ『あ?今日発売のモンハン。』
わたし「ご予約のお客様ですか?予約控えのご提示お願いいたします」
ゴミ『してない』
わたし「申し訳ございません、あちらにも掲示しておりますが(←いちいち一言余分)予約分で完売しております」
ゴミ『は?ふざけんなよ』
わたし「みなさま事前にご予約されておりますので(一言余分)」
ゴミ『ふじこふじこふじこふじこふじこ


③バカ親
今はしらんが当時はゲームソフトはサンプルを作り、そのサンプルに「在庫あり」「品切れ」という札をつけるシステムだった。(これに関してめちゃくちゃ言及したいからそのうち書く)
お客様目線でもわかりづらいとは思う、たしかに。

ある日、ハゲたオヤジと太ったババアとブサイクな子供がレジにきた。
サンプルを渡されたが品切れの札。念のためPOSで確認してもはやり品切れ。
わたし「申し訳ございません、こちら品切れの商品です」(品切れの札を指差し謝罪)
ジジイ『どういうことだ!!だったらこんなもの置くんじゃない!!』
わたし「申し訳ございません、サンプルは陳列しこちらの札で在庫の有無をご覧いただいています。申し訳ございませんが、在庫ありの中からお選びいただけますか?」
ジジイ『ったく!ごめんな〜なんかこれ売ってくれないんだってさ!もう一回選ぼうね〜』
わたし「(売って"くれない")」

ジジイババアガキ再度レジへ。
また品切れの札の別のサンプルを持参。念のためPOSで確認、やはり品切れ
わたし「お客様申し訳ございません…先ほどもご説明いたしましたが(一言余計)、こちらの、札をご覧いただき、在庫ありのもののみ、販売しております。こちらは、品切れです」
ジジイ『ふざけるな!いい加減にしろ!子供が可哀想じゃないのか!』ハゲ、レジバーン!ブス、泣く!ババア、宥める!

あんたみてーなゴミの元に生まれた時点で不憫だわ。
あとクソガキ、泣くな。ブスは泣くと疎ましがられるぞ。覚えておけよ!


④駐車券
提携駐車場の無料券。何円以上で、ともちろん掲示してある。
大馬鹿『(無言で駐車券をレジに投げる)』
わたし「いかがなさいましたか?」
大馬鹿『駐車券』
わたし「レシートのご提示お願いします」
大馬鹿『ない』
わたし「申し訳ございません、こちらにも掲示しておりますが(一言余計)当日に○円以上お支払いいただいたお客様のみのサービスとなります」
大馬鹿『ふざけんな!きてやってんのに借りたいやつがねえんだよ!』
わたし「そうですか〜(頼んでませ〜ん)」


つづく・・・・・

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