時代の移り変わり~アニメについて~
113日目。
今日は”アニメコンテンツ”について。
鬼滅フィーバーによってアニメに触れるタイミングが
増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
章はたくさんありますが、
一章あたり短いのでご安心ください。
■制作委員会方式の導入
今となっては当たり前になっている
"制作委員会"ですが、昔は違っていました。
昔は”単一のスポンサー”が出資し、制作されていた
作品が数多くありましたが、
今はそこまでの資本力・出資価値が無いからか、
複数のスポンサーが共同で出資し制作資金を
調達する”制作委員会方式”が主流になっています。
”スポンサーが多様化する”ということは、
”配慮しなければいけない相手が増える”ということと
同義でもあります。
これは上場し、株主が多様化することで、
株主からの圧力が多様化する企業と同じ構造です。
同族・非上場企業であれば、創業者一族の意思のみを
気にしていればよかったものの、
上場によって多様な株主が増えたことによる弊害ですね。
もちろんその代わり多くの資金が集まるという
利点もあります。
■収益構造の多様化
地上波放送をメインとした構造を取っていた時期は
CMによる製品広告でスポンサー収益につなげ、
コンテンツ側へお金を流すという
トリクルダウン的発想をベースとしていました。
それに加えて、映像作品の販売(DVD, BD)による
収益発生も行っています。
一方、現在は上記の流れを維持しつつも、
”イベント”による”コト消費”、
それに伴う”グッズ販売”が新たな収益発生の
中心となっています。
そう。
流行り病が流行るまでは。。。
直近はイベント自体が行えない、ないし、
行えても大規模には実施できない、
ということもあり、このモデルにも
変化が訪れています。
■資金確保の多様化
現在では”クラウドファンディングによる
ユーザーの直接支援”が行われる例が
チラホラと見られるようになってきました。
(代表的成功例)
・邪神ちゃんドロップキック 2期/3期
・生徒会役員共2 劇場版
クラウドファンディングという性質上、
返礼品の設定が必要となります。
返礼品の例としては、以下のような感じです。
・各話サブタイトルの命名権
・エンディングテロップに名前を表示
・特別グッズの配布 等々
上述のアニメは内容的に結構攻めているものです。
(気になる方はお調べください)
”内容的に攻めている”ということは、
”コンテンツとしては強力だが、万人受けしない”
”クレームにつながる可能性がある”
ということでもあり、
”リスクが高い”という評価につながる
性質を持っています。
もちろん「そんなの関係ない!」と一蹴できる
スポンサーであれば何も問題ないのですが、
上述の通り”制作委員会方式”を採用している以上、
制作委員会に加盟しているスポンサー全員が
そのような態度を取れるかというと、
現実として難しいでしょう。
一方で、ユーザーには”深く・狭く”刺さる
コンテンツでもあるため、
「自身が出資することでクオリティが保たれる」
「変に迎合しない」
「私が支えている!」
という実感が得られるクラウドファンディングは
正にアニメコンテンツと相性がいいと言えると思います。
■”配信”だから出来ること
現在は地上波放送に加えて、”配信”の形態を
とっているアニメも多数存在しています。
その方式も様々です。
・特定サイトでのみ、独占配信
・特定サイトでは地上波と同じタイミング、
他サイトは1週遅れで配信
・複数サイトで地上波と同じタイミングで配信
・公開日に全話一斉配信
特に特徴的なのが、上述のクラウドファンディングで
資金確保したコンテンツが実施できる
”公開日に全話一斉配信”です。
特定のスポンサーがいないため、
CMを打つ・視聴率を気にする等が必要なく、
かつ、全話完成してから配信すればよいため、
”一気に観れる””クオリティも維持できる”
という願ったり叶ったりの状況になりました。
私は「邪神ちゃんドロップキック 2期」で
この現象に初めて触れた瞬間、
「これ、何か間違ってる?バグ?」
とすら思ったものです。
公式Twitterでちゃんと説明があったので、
本当にびっくりしました。
しかし同時に、
これが新しいコンテンツ提供の方式なんだな、
とも強く感じました。
■テレビを観たい人は、観ればよい
私の地上波を観るタイミングは、
月に2時間くらいです。
お正月はちょっと多く観てますね。
基本的には配信サイトで事足りていますし、
あとはYouTubeとかですかね。
以前はニュース関係を地上波で網羅的に
観ていましたが、あまりにも偏向性が高すぎて、
もはや観なくなりました。
小さい頃に「テレビをみるとバカになる」と
爺さん達に言われたことを思い出すタイミングが
増えましたね 笑
私は”市場原理に従えば良い”と思っているので、
別に否定はしません。
テレビはこのままの路線でやっていけばいいんじゃない?
と思っています。
「文句があるなら消費しなければよい」
で終わるだけです。
同時に「テレビって大変だな」とも思います。
過度なポリコレ(Political Correctness)を意識して、
制作意欲が削がれる・制限される
なんてことがたくさんあるんだろうなぁ、と。
同情はしますが、協力はしません。
”アニメ”という特定コンテンツすら
このように多様化しております。
これから先、どのように様変わりしていくのか、
一アニメファンとしても非常に楽しみです!
私も”推し”には積極果敢に投資していこうと
思っています!!
おにぎり紳士🍙
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