Shock To The Onigawara316
ちょっと前にTwitterで #自分を作り上げたゲーム4選 というタグが流行っていた。自分ならどんなものだろうと考えていたが、自分がただ好きなゲームではなく、作り上げたゲームというのがまた難しく、どうしたものだろうと足踏みしていたらブームは落ち着いた。時の流れは残酷なのだ。なのでここは自分を作り上げた、というより人生の中で衝撃を受けたゲームを挙げてみたい。当然、4つには収まらないぞ。
ボンバーマン
ボンバーマンはおそらく自分が最初に遊んだファミコンゲームだ。まず両親がこのゲームにハマり、いつの間にか家にはファミコンが置かれ、シャイダーに夢中だった自分はレーザーブレイドで悪党を処刑する宇宙刑事より爆弾でバロムを爆殺する爆弾魔に惹かれていった。程なくしてスーパーマリオブラザーズも我が家に出現したが、ボンバーマンのほうがお気に入りだった。4面ぐらいで出てくるミンボーを爆殺した時のアホ面とタイムアップ時に湧いてくるポンタンに恐れをなしていたことを憶えている。
シューティングゲーム
2人同時プレイができるシューティングであるツインビーは刺激的だった。幼稚園の親友であるヤッちゃんと夕方まで遊びまくった。ベルの育成や取りどきで揉めやすいゲームだが、自分とヤッちゃんはトランスフォーマーによって強い友情で結ばれていたので流血沙汰も無く遊ぶことができた。ツインビーに限らずシューティングゲームが上手い奴はデキる奴という風潮があったため、ギャラガやグラディウスができる奴はヒーローになれた。自分はパッケージイラストのカッコいいロボに冷静な判断力を失いヴォルガードIIやマグマックスを買ってもらったが、ヴォルガードは難しくて投げてしまい、マグマックスはイラストと全然違うジョウロみたいな変な武器を持ってヘコヘコ歩くロボのダサさに衝撃を受けた。だがユルい難易度と電脳麻薬的BGMが気に入ったので数年後も定期的に遊んでいた。ヒーローにはなれなかった。
ドラゴンクエスト
ドラゴンクエストの世界は魅力的だったが、初代の洞窟のBGMが怖くて自分は遊べなかった。階層を下るごとに曲調が不気味になっていく天才的演出に勇気が完全に砕かれたのだ。2からようやく自分で遊べるようになった。BGMが良いからと母親がカセットテープを買ってくれて、テープが擦り切れるほど聞いた。自由帳はキラーマシンのファンアートでいっぱいになった。3はアッサラーム周辺になると何故かよく冒険の書が消えた。集団登校の際に他のクラスの見知らぬ生徒にゾーマにベホマで大ダメージが与えられると教えてもらった。間違いなく自分に数々の衝撃を与え、人格形成にも役立ったゲームだろう。
SDガンダムワールド ガチャポン戦士2 カプセル戦記
SDガンダムファンの小学生なら全員履修済みと思われるシミュレーションゲーム。戦闘がアクションになっているのが最大の特徴で、プレイヤーの腕前によっては大金星も狙えるのが楽しかった。カプセル戦記はシリーズ最高傑作とも言われる名作で、売り切れ続出だった。死ぬほど欲しかった。首尾良く入手できた英雄の家では超戦士ガンダム野郎が集い、「ドライセン死ね!」「ズゴックでサザビーをボコる」「バウンドドッグを作るな」などの恐るべきチャントが飛び交う過酷な戦場と化していた。パッケージのシックな黒色のデザインも実に魅力的で、上記のマグマックスなんかもそうだが、自分はパッケージのアートワークに簡単に洗脳されてしまう子供だった。
ファイナルファンタジー
衝撃的なFFは3だ。ナイトや忍者が剣をバシバシ振り、賢者がバハムートを召喚しデカいベヒーモスを屠り去るシーンは、RPGといえばドラクエと桃太郎伝説ぐらいしか信じない自分に強烈に突き刺さった。中ボスのBGMが良過ぎて友人のH君とヘドバンしながら口ずさんでいた。4は夏のクソ暑い時期に発売され、早朝に行かされていたラジオ体操の最中で暑さと眠さで朦朧とした意識の中、悪徳大臣ベイガンを撃沈する方法ばかり考えていた。ゴルベーザ四天王のBGMが良過ぎて友人のH君とヘドバンしながら口ずさんでいた。
ロマンシングサガ
初代ロマサガは自分が人生で初めて徹夜で遊んだ記念すべきゲームだ。大地の剣を取りに砂漠の地下へ潜り、目的を果たし地上に出たらリアルの外が明るかった。罪悪と達成感がドッと押し寄せ、その日は死んだように眠った。
シャイニング・フォース
メガドライブで最も遊んだゲーム。戦闘シーンのビジュアルが今見ても素晴らしく、英雄のマックスや大魔道のアンリの黒ローブ姿は死ぬほどカッコ良いし、エリオット将軍やラムラドゥ皇帝の立ち姿は不気味極まりなく、機神のアダムがクリティカル時に見せるビーム発射に惚れない男の子はいないだろう。とにかくキャラデザインの玉木美孝さんが描くキャラが最高だ。騎兵がケンタウロスってアイデアが凄い。キャラの小話や設定が載っているファミ通の攻略本の出来も良く、読み倒した。エンディングに勇ましいBGMをバックに強敵との戦闘シーンがフラッシュバックされ、最後にほんの少しだけ、マックスのセリフがあるのがまた良い。
格闘ゲーム
初めて遊んだ格闘ゲームはSFC版のスト2で、友人の誘いで始めたが見事にハマった。だがさらに罪深い格闘ゲームは餓狼伝説2だ。友人のS君にアンディと斬影拳のヤバさを語られ、ヨーカドーのおもちゃ売り場にある筐体で遊んだときの衝撃は凄かった。画が良い2ラインバトルとカッコいいボイスが、中学生になったばかりの未熟な脳髄に100メガショックを引き起こした。主人公3人の代表的突進必殺技がヒットしたときのズバコオオオン!というSEは業界最高峰だと思う。このゲームのおかげでゲームセンターへ通うようになり、ゲーメストも買うようになった。SFC版の初代餓狼伝説のチープな出来に涙し、2のサントラを流しながら対戦するDIY精神あふれるプレイ方法を編み出したが、そうこうしているうちにサムライスピリッツや餓狼伝説スペシャルといった極上作品が続々発売され、とうとう我慢ならなくなりNEOGEO本体も買ってしまった。
ガーディアンヒーローズ
サタマガで記事(はんさんがオチにバイクで轢く4コマ漫画が載ってるやつ)が出る度に興奮した。サターンを買って心から良かったと思わせてくれた偉大なゲーム。連日のように友人が集まり、コントローラーが足りなくなりバーチャスティックまで導入し6人対戦を遊びまくった。ハーン、ランディ、ギンジロウ、ニコレ、セレナ、アンデッドヒーロー、バルガ、スーパーズル、プロトシルバー、マッチョ・ゴロー、それぞれに使い手がいて対戦は非常に賑やかだった。ガードが無いアンデッドヒーローは最初は皆からバカにされたが、技の相殺性能と耐性の高さですぐに評価はひっくり返り、「まずアンデッドヒーローをボコれ協定」が結ばれ、次は「バルガをボコれ協定」や「スーパーズルをボコれ協定」(H君はバルガとスーパーズル使いなのでこの協定には非常に苦しまされただろう)、画面端バリアの危険さが発見されると「ニコレをボコれ協定」が結ばれた。マッチョ使いの自分は高みの見物を決め込んでいた。ほとんどの協定を作ったのは自分だ。
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ほかにも成績を下げたゲームや生きる術を与えたゲームがあるが、キリが無いのでこのへんにします。